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いい匂いと青い鳥と魔法の話  作者: かわいかつひと


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レナードとゆかいな仲間たち

朝、扉をノックする音がした。


開けるとレナードが立っていた。

「訓練するぞ」

「おはようございます」

「来い」


庭に出ると二人が待っていた。

レナードと同じくらいの年齢に見えた。

「始めよう」レナードが言った。

「自己紹介は」

「後でいい」

木剣を渡された。


まず魔法なし、素の状態で一人と組んだ。

相手が踏み込んできた。

速い、けどレナードはそれよりもっと速い。

捌いて、反撃した。

捌かれもしたが、こちらが終始押していた。

しばらくして相手が木剣を下ろした。

「強いな」

「押し切れませんでした」

「バフをかけてみろ」レナードが言った。


全員にかけた。

光が四人に当たった。

二人目と組んだ。

速い。

バフが効いている分、自分の動きも速いが相手も速い。

視界が広くなった。

思考が加速した。


攻防が続いた。

知らない相手と組み手をするのは、楽しみだった。

読めない動きがある。

予想と違う動きをする、兄さんには通じない攻撃が通じる。

純粋に楽しかった。


しばらくして四人とも木剣を下ろした。

「さぼってなかったようだな」レナードが言った。

「はい」


二人が前に出てきた。

「エリックだ。レナードの同級だ」背の高い方が言った。

「セバスチャン。よろしく」もう一人が言った。

「レントです。よろしくお願いします」


エリックがレントを見た。

それから少し鼻を動かした。

「話には聞いていたが、この匂いはあれだな」

セバスチャンも鼻を動かしながら言った。

「そうなんだよな。集中力が少し削がれる」

「剣の腕もだが、匂いがな」エリックが言った。笑っていた。


「よく、言われます。生まれつきです」

「そうか」エリックがソラを見た。

「肩のそれも気になるな」

『ソラといいます』ソラが言った。


エリックが後ろに下がった。

「喋るのか、何を言っているのかわからんが。肩に乗っていると攻撃しづらいな」

「ソラには当たらないんですよ」レントが伝えた。

「試してみてください」

「試せって...触って良いか?」

エリックが手を伸ばした。

すり抜けた。

「本当だ」エリックが言った。

「精霊という証拠か」

セバスチャンも手を伸ばした。

すり抜けた。

「不思議だな。きれいな色をしている」


レナードが腕を組んで見ていた。

「気にせず攻撃するといい。レントはソラの方には攻撃が来ない前提で動いているからな」

「そうなんですか」レントが聞いた。

「なんだ、気づいてなかったのか。それは弱点になるぞ」

レナードが言った。



帰り際、レントはレナードに聞いた。

「昨日はどこにいたんですか。寮にいなかったので」

「アレクのところだ」レナードが言った。

「だいたい一緒にいる」

「寮は」

「寝に来るだけだ」

「忙しいのですね」

「まあな」レナードが少し考えた。

「俺は俺で考えている」

それ以上は言わなかった。


学園の建物に向かいながら、レナードが言った。

「学園に来たら顔を出せ。アレクに紹介する」

「わかりました。何か気をつけることはありますか?」

「いや、特にない。アレクも気になっているだろう。まあ、義弟になるだろうしな」

「まだ決まっていませんが」

「どちらでもいいが、そんな軽はずみな発言は控えることだ。

どう伝わっていくかは予想ができん」レナードが言った。


「そうかもしれません。まだ慣れませんが」

「嫌でも自覚していくだろう。ただでさえレントは普通じゃないからな」

レナードは言って笑った。


レントはソラを見た。

『家族ですね』ソラが言った。

『うん、ありがたいよ』

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