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大宰の時の梅花に追和せし新歌六首(1)
大宰の時の梅花に追和せし新歌六首
み冬継ぎ 春は来れど 梅の花 君にしあれば 招く人なし
(巻17-3901)
寒い冬に続き、ようやく春が来たのですが、待ち続けている梅の花は、あなた以外には招いてくれる人は、いないのです。
この歌は、十年前、大伴旅人が催した梅花の宴での32種の冒頭歌
正月立ち 春の来たらば かくしこそ 梅を招きつつ 楽しき終えめ
に応じて詠まれた歌。
したがって、「君」は、その冒頭歌の作者「紀卿:きのまえつきみ」になる。




