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大船の 上にしをれば 天雲の
大船の 上にしをれば 天雲の たどきも知らず 歌乞はむ我が背
(巻17-3898)
※歌乞はむ我が背:「船人たちに歌でも歌って慰めてもらおうではないか、皆さん」
大船の上にいると、大空を流れ行く雲のように、あちこちに流れて、落ち着かないのです。
この際、船人たちに歌でも歌って慰めてもらおうではないか、皆さん。
船が風を受けて揺れたようだ。
空を見上げると、その風を受けて、雲も流れが速い。
そこで、自分たちの乗った船も、本来の目的地に着くかどうか、不安になってしまった。
そこで、海のことをよく知る船人に、歌を歌ってもらい、慰めてもらおうと、同行者の同意を促している。




