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磯ごとに 海人の 釣り船 泊てにけり
磯ごとに 海人の 釣り船 泊てにけり 我が船泊てむ 磯の知らなく
(巻17-3893)
磯ごとに海人の釣り舟は、泊っているのですが。私の船を泊める磯がどこなのか、よくわからないのです。
夜の航海となり、陸に泊っているわけではない。
やはり、揺れる海の上では、不安なのだろう。
現地の海人は、夜は船を磯につなぎ、安全で、愛する家族と一緒。
しかし、自分は暗い夜空の下、揺れる海の上を進み、愛する家族は、はるかに遠い奈良平城京なのだから、不安で寂しくてしかたがない、そんな心境を詠む。




