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物におそれし歌三首(3)
人魂の さ青なる君が ただひとり 逢へりし雨夜の 葉非左し思ほゆ
(巻16-3889)
※葉非左:未詳。読み方も不明。古来、解釈が定まらない。「葉」を無視し、久しいと考えてみた。
おそらく人魂の、真青な、その人魂に、唯一人で私が逢った雨の降る夜は、恐ろしくて夜の明けるのが実に久しく思われたたのでした。
霊感のある人は「人魂」が見えるのだろうか、真っ青に見えるのだろうか、それは確認したこともないけれど、古代では「人魂は青い」と決められていたのかもしれない。歌の詠み手は、その「青い人魂」を雨夜に一人で見てしまったらしい。




