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越中国の歌四首(2)
渋谿の 二上山に鷲ぞ 子産むといふ 翳にも 君のみために 鷲ぞ子産むといふ
(巻16-3882)
※渋谿:越中国府北、高岡市の海岸。二上山麓。
※二上山:越中国府近くの小山。
※翳:羽毛で作る柄の長い団扇。
渋谷の二上山にも、鷲が子を産むと言います。せめて翳になって、我が君のお役に立ちたいと、鷲が子を産むと言います。
これも越中国主となって赴任した大伴家持を歓迎する歌。
二上山の鷲までが、大伴家持に涼を送る団扇になる(歓迎しています)との意味になっている。
「子を産む」は、「子孫代々、我が君の役に立ちたい」の意味を込める、と思われる。




