第一章 莉乃
「莉乃、色々大変だったね。どう、少しは落ち着いた?」
大学の友人の志穂だった。数日間、忌引きで欠席した後、私が講義に出ている姿を見かけて、講義が終わった後に声をかけてきてくれたのだった。
「あっ、志穂……こないだはありがとう」
「うんん、莉乃、大変だったね」
私が言った「こないだはありがとう」とは、祖母の葬儀に志穂が来てくれたこと。祖母が息を引き取った病院を出た後、誰かの声を聞きたかった私は、とっさに志穂に電話をかけていた。家族葬での葬儀だったが、志穂は親族たちに紛れて、参列してくれていた。
その葬儀は、誰がどうやって進めたのかはわからなかったが、言われるがままやっているうちに、気がつけば終わっていた。
祖母の身体が遺骨に変わったのを見たとき、私は初めて涙を流した。勧められたけど、とても自分の手で、祖母の遺骨を収骨することはできなかった。
救急車で運ばれた先の病院でつけられた死因は、心筋梗塞だった。まるで、病気とは無縁の祖母だった。祖母のように齢を重ねると、それ相応に身体の節々に変調をきたしてくるものだろうが、祖母は別だった。医者の世話になったことと言えば、趣味のボウリングをやっているときに誤って転んでしまい、足を骨折してしまったことぐらいで、普段から身体を動かすことが好きだった祖母は、「私は、医者いらずだわ」なんて、得意げに語っていたほどだった。
そんな祖母が、ぽっくりと言うか、呆気なく逝ってしまったことが、未だに信じられない。後から聞いたけど、母が、近くで一人暮らしをしている祖母の家を訪れたときに、胸を押さえながら苦しんでいる祖母を発見したという。その苦しみ方が尋常ではなかったので、母はすぐに救急車を呼んだみたいだったが、祖母は助からなかった。
「私って、おばあちゃん子だったから、未だにおばあちゃんが亡くなったことが信じられないんだ。今日も、大学の帰りにおばあちゃんの家に寄ろうとしたら、『あら、莉乃ちゃん、寄ってくれたの』って、笑顔で私のことを出迎えてくれそうで……」
私が涙ながらに答える姿を見て、志穂はとっさに、
「莉乃、悲しいよね。ちょっと、外に出てみない?」
と言って、私を外に連れ出した。
私は、他の学生たちに気づかれぬように目元をハンカチで拭ったが、もう何度も祖母のことを思い出しては涙を流してきたので、赤く充血した目は隠せないだろうと思った。
だけど、今は、誰かに一緒にいて欲しかった。そうすることで、気持ちを幾分、紛らわすことができたから。
雲一つない青空が広がり、秋の乾いた空気が清々しく感じられた。キャンパスのメインストリートとも呼べる通路を、志穂と並んで歩く。その志穂は、花柄が全体に施された渋紙色のワンピース、一方で私は、ベージュのオータムベルトのワンピースと、実は私と好みがよく似ていて、「まるで姉妹のようだね」と、同じゼミの男の子たちから言われるほどだった。確かに、好みだけでなく、背格好や胸のあたりまで伸ばした黒髪、卵型の顔も、どこか似ている印象を受ける。もちろん、生れ育った場所は違うし、家族も異なるのだから、他人の空似ということだろうか。
「どんなおばあちゃんだった?」
「えっ、どんなって?」
突然、訊かれて、私は志穂と顔を見合わせてしまった。
「大した意味はないんだけど、私って生まれる前に、母方のおばあちゃんを亡くしているでしょ。父の方のおばあちゃんは、遠く九州に住んでいるから、私、子供の頃から、おばあちゃんに憧れていたと言うか、おばあちゃんがいるクラスメイトが羨ましかったんだ」
なんだ、そういうことかと、納得した私は、祖母をひとことで言い表すなら、どんな言葉が合うかを思い巡らせた。
「うん……お母さん、いや、学校の担任の先生みたいな人かな」
答えてみて、自分でも変な表現だと思った。お母さんなら、一緒に住んでいると言うのに……。それに担任の先生って……。
次の講義は、担当教授の都合で休講だった。私たちは、自然にケヤキのそばのベンチに並んで座っていた。
もともと、中学校の国語の教師として勤めていた母は、私が生まれてからもずっと働いていた。大都市の郊外に買った一戸建てのローンを払うために、会社員の父の給料だけではやっていけなかったから。
一人っ子だった私は、物心がついた頃から、祖母の家に預けられるようになった。祖父を早くに亡くし、駅前の商店街で洋品店を営みながら一人で暮らしていた祖母にとって、私は目の中に入れても痛くないような存在だったのだろう。
よちよち歩きをし出した私の手を取って、近くの公園に遊びに連れて行ってもらったし、私が幼稚園に入ったときなどは、毎日送迎バスが発着する場所まで送り迎えをしてくれた。
その幼稚園のお遊戯会には、母に代わって祖母が見に来てくれていたし、「よく頑張ったね」と言って、ご褒美に私を電車に乗せて、当時まだ残っていたデパートの屋上の遊園地に連れて行ってくれたこともあった。
祖母が寂しがらないように、祖母の家で夕飯を食べて、お泊りをしたことも度々。母のことは嫌いではなかったけれど、祖母と一緒にいた時間が長かった分、幼かった頃からずっと、私の気持ちは祖母に傾いていた。
あれは、私が小学校二年生のときのことだったかな。二年生最後の学習参観で、誰が言い出したのかはわからなかったけど、劇をすることに決まった。私に与えられたのは、ナレーターの役。
今でこそ、私は志穂やその他の人たちの前で明るく振る舞っているけれど、当時の私は引っ込み思案な上に極度の恥ずかしがり屋で、人前で大きな声を出すことができなかった。
ナレーターという、ある意味で劇を進行する上での大役が、私の心に重くのしかかった。始まった練習では、担任の先生から「もっと大きな声を出しなさい」と言われるし、クラスメイトたちからは白い目で見られる。そんな様子を、どこかで聞いたのか、祖母は、毎日私が自宅を兼ねた祖母のお店に帰ってくると、お店を閉めてまで、私の練習に付き合ってくれた。
「聞いている人の姿を見てしまうと緊張してしまうから、向こうの壁を見て台詞を言ってごらん」
「えっ、うん……『こうして、おじいさんは、おばあさんといっしょに、しあわせにとしをこすことができました』」
「莉乃ちゃん、上手に言えたじゃない。その調子だよ。おばあちゃん、本番も莉乃ちゃんのことを、ちゃんと見ていてあげるからね」
「うん、ありがとう」
そんな会話が、真新しい繊維の匂いが漂う、狭い店の中に響いていた。
そうして迎えた参観日、私は広い体育館の舞台に上がった。念のためにと言って、先生がマイクを用意してくれていたが、クラスメイトたち全員が生の声で発表していたので、私もマイクなしで話すことにした。
暗幕を閉じた体育館には、たくさんの人たちが詰めかけているようだったが、観客の顔が見えないことが、ある意味で私に味方した。祖母に言われた通りに、私は体育館の奥の壁に向かって声を出した。
劇は、順調に進んだ。おじいさんが、雪の中で凍えそうになっているお地蔵さんに、売れ残った編み笠をかけてあげるお話。
お地蔵さんが、おじいさんのもとに、野菜や餅などのお礼の品を運ぶ場面に入るために、舞台の上に立ってスポットライトを浴びたとき、ふと私の意識が飛んだ。台詞が出てこなかった。あれほど練習して祖母に褒めてもらった台詞。
全身に浴びたライトがやけに熱かった。足がガクガクと震えている。額から大粒の汗が流れ落ちる。私は、泣きそうになっていた。今すぐにでもその場を逃げ出したかった。
「莉乃ちゃん、大丈夫。おばあちゃんがついているよ」
正面の暗闇から声が聞こえた。
「おじいさんの家に、お地蔵様がお礼に行く場面だよ」
祖母が続けて言った言葉に、私ははっと我に返った。そうだった、お地蔵さんが雪の中を歩いて行く場面だ。
そう思った瞬間に、私の脳裏に台詞が戻っていた。いや、勝手に口が話し始めていた。
固唾をのんで見守っていたのか、観客席から溢れんばかりの拍手が沸き起こる。私は、無我夢中で話し続けたのだった。
そうそう、そんなことがあった。あの後、劇は、おじいさんとおばあさんが幸せそうに正月を迎えるシーンで、無事に幕を下ろした。
その日、お店に帰った私の姿を見るなり、祖母は、はちきれんばかりに私の身体を抱きしめてくれた。
「莉乃ちゃん、よく頑張ったね。さすが、私の孫だよ」
と、言いながら。
「ねぇ、莉乃。大丈夫? どこか、体調でも悪いの?」
声のする方を振り向いてみると、志穂が心配そうに眉をひそめている。
「えっ、あっ、大丈夫」
と、私は慌てて答える。志穂の手元では、開いたままになっている文庫本のページが、風でパラパラとめくれていた。どうやらここに座ってから、随分長い間、祖母のことを思い出していたようだった。
その声に安心したのか、志穂は本のページを戻して、何事もなかったかのように読み始めた。
私は、呼吸を整えると、再び祖母との思い出に浸り始めたのであった。
大学の帰り道、駅ナカのコンビニに寄った。図書館で借りてきた『西洋文学概論』というタイトルの専門書のページをコピーするために。レポートを書くために帰りの電車の中で読んでいて、手元に残しておきたいと思った。
コピーを取ることができて、無事に用事は済んだけれど、せっかくコンビニに入ったのだから、スイーツを買おうと思った。勉強で疲れた頭には、甘いものを食べるのが一番。
レジで、スマホのバーコード決済の画面を表示させてみる。志穂から、現金で払うよりも、毎回ポイントが貯まってお得だと勧められて、私も始めてみた。確か、こないだ家庭教師のアルバイト代が入ったときに、三千円ほどチャージしていたので、残高は大丈夫なはず。
鳥がさえずるような音に続いて、表示される決済完了を知らせる画面。やったぁ、三ポイントをGET、ただ普通に買い物をしているだけなのに、なんだか嬉しくなってくる。
続いて入ったのは、駅前の古びた文具店。大学ノートのページがなくなりそうなのを思い出して、とっさに入った。様々な文具が所狭しに置かれた店内で、目当てのノートはすぐに見つかった。レジで、暇そうにしていたアルバイトの学生にノートを渡して、再びスマホのバーコードを表示させてみる。最近は、こんな小さなお店でも、バーコード決済が使えて便利になった。それに、ポイントもどんどん貯まるしね。
そんなことを考えながら、バーコードを店員さんにスキャンしてもらったとき、不意に決済画面の下に表示されたクーポンが目に留まった。
『文具全品30パーセントOFF 文芸堂』
と書かれたクーポン。
それを見た私は、思わず声に出した。
「あれっ?」
「どうかしましたか?」
と、不思議そうに店員の男性が訊いてきたので、なんでもないことを伝える。
文具店を出て、家までの道を歩きながら、私はもう一度、さっきの決済画面を開いた。
「このお店で、文具なんて、私、買ったことがあったかな」
まわりに誰もいないことをいいことに、つい声を出してしまった。
実は、私が使っているこのバーコード決済のアプリ、時々こうしてクーポンが表示されるのだ。どうやら、それらはランダムに表示されるのではなくて、私がこのアプリを使って過去に決済したことのあるお店で再び決済したときに、そのお店が配信しているクーポンが出てくる仕組みのよう。いわば、『お得意様クーポン』のようなもの。初めてアプリを使って決済したときは驚いてしまったが、それからはときどきクーポンを使わせてもらっている。学生の身分にとっては、少しでも安く必要なものが買えるのはありがたかったから。
だけど、私がいまさっき声を出したように、この文芸堂なる文具店では、これまでに買い物をしたことはなかった。筆記用具なら、大学に行ったついでに生協で買えるので。
「文芸堂、ぶんげいどう……」
なんとなく聞いたことのあった名前だったが、すぐには思い出せない。まっ、このアプリを運営している会社は、毎日たくさんの人の決済を処理している訳だし、間違ったクーポンを送信することだってあってもおかしくはないかな。そう思うことにして、私は夕暮れ迫る道を、とぼとぼと歩いて帰った。
それからしばらく経ったある日、私は大学の帰りに、駅前通りの洋菓子店に寄った。私が子供のときからやっている、ショーケースの中に手作りのケーキやプリンなどが並んでいて、クッキーなどの贈答品が申し訳程度に置かれた洋菓子店。
母から、おつかいを頼まれたのだ。祖母の供養にもらった品物へのお返しの品を買って帰るようにと。
やや遅い時間だったが、ショーケースの中には、ショートケーキやプリンアラモード、ガトーショコラなどが、まだいくつか残っていて、思わずそれらに見とれてしまった。
「あっ、いっけない。お母さんに頼まれたものを買うんだった」
そう自分を戒めると、母から言われた通りに、クッキーやマドレーヌなどの焼き菓子を、贈答用の箱に詰めてもらった。
最近は、こういった個人でやっているお店でも、バーコード決済が利用できて便利だ。スマホを店主の奥さんらしき人に見せて、スキャンしてもらう。その日限定で、ポイントが五倍溜まるとかで、なんだか得した気分になった。
決済が完了したことを示す画面が表示されて、その下にクーポンが表示された。『お得意様限定ケーキ50%引きクーポン』と題されたそれは、よく読んでみると、その日でも使えるようだった。
「えっ、お得意さまって、どういうこと?」
奥で、店主の奥さんがクッキーを詰めた箱を包装紙で包んでいる。私は、その背中に向かって、思わず呟いてしまっていた。
「どうかしましたか?」
奥さんが怪訝そうに訊いてきたので、とっさに私はスマホの画面を奥さんに見せる。
「あぁ、これですか。いつもたくさん買って頂いて、ありがとうございます。このクーポン、明日までですよ。よかったらおうちの方に、ケーキでもどうですか」
さすがは商売上手と、思わず感心してしまったが、奥さんが言った「たくさん買って頂いて」という言葉に戸惑ってしまった。
このお店で買い物をしたのは、いつ以来だろう。確か、高校生のとき、帰り道でお母さんの誕生日に、ショートケーキを買って帰ったことがあったかな。あのときは、お母さんが疲れて仕事から帰ってきて、私が買って帰ったケーキを喜んで食べてくれたのだった。
いやいや、今はそんな話はどうでもよくて、問題はこのお得意様クーポンだった。最近、このお店に入ったこともなかった。奥さんは、私がいつも買っているように話しているけど、私には身に覚えのないことだった。
でも、クーポンの有効期限が明日までと言われると、使いたくなってくる。そうだ、また、お母さんにケーキを買って帰ろう。お母さんの誕生日まで、まだ一週間ほどあるけど、おばあちゃんが亡くなってからお母さんはずっと気落ちしたままだった。それは私も同じだったけれど、お母さんには早く元気になってもらいたかった。
「あのう、ショートケーキと、モンブラン、それとチーズケーキを一つずつ下さい」
ショートケーキは、母の好物だったし、モンブランは私が食べてみたい。最近、お腹まわりが気になり出したお父さんは、あっさりめのチーズケーキでいいかな。
そんな感じで、私は半額になるクーポンを使うことにした。なんだかわからないけど、今日はいい買い物ができた。
そうやって、クッキーの詰め合わせの箱を入れた紙袋と、ケーキの入った箱を両手に持った私は、久しぶりに心をほんの少し弾ませながら、家路に就いたのだった。
「あら、どうしたの、そのケーキの箱?」
家に帰った私を見るなり、母は驚いたように目を丸くして言う。
「うん、もうすぐお母さんのお誕生日でしょ。少し早いけど、はい、私からの誕生日プレゼント」
「あら、莉乃、そんなに気を遣ってくれなくてもいいのに……」
そう言いながらも、母はさっそくケーキの箱を開けてみる。
「あっ、駅前通りのケーキ屋さんで買ってくれたのね。お母さん、この店のショートケーキ、好きなのよ。ちゃんと、お父さんの分もあるじゃないの。ご飯を食べた後に、三人で一緒に食べましょう。楽しみだわ」
と、母が嬉しそうに言ったので、私は頬を赤らめて照れ笑いをして見せた。
ばら売りされたケーキくらいで、こんなにも喜んでもらえるとは思っていなかったので、プレゼントするならホールのケーキにすればよかったかな。せっかくの母の気分を台無しにしたくはなかったので、クーポンを使って半額で買ったことは言わないでおこう。
「へぇ、お母さん、あの店によく行くんだ……」
母の言葉を聞いていて、なんとなく気になった。
「あの駅前のケーキ屋さんはね、お母さんが子供の頃からあそこでやっているのよ。よく、私のお母さん、あっ、莉乃のおばあちゃんのことね、お母さんにこのショートケーキを買ってもらったのよ」
「そうなんだ。確かに、おばあちゃんのお店から近いもんね。それじゃあ、お母さんはあのお店の人と顔見知りなの?」
あのお店の人とは、さっき対応してくれた店主の奥さんのこと。母よりもふたまわりくらい年上に見えた気さくそうな女性だった。
母は、ケーキの箱を冷蔵庫の中に入れると、夕飯の準備の続きに取りかかった。切ったジャガイモやニンジンを牛肉と一緒に炒めているから、今夜のメニューはカレーかシチューだろうか。
「お母さんがというよりも、莉乃のおばあちゃんの方が、よく知っていたんじゃないかしら。同じ駅前でお店をやっていたから、商店街の親睦旅行とかで、ご一緒していたのかも知れないわね。でも、莉乃、どうしてそんなことを訊くの?」
そう訊かれて、何もついていないのに自分の頬に手を遣る私。慌てたときに私がついやってしまう仕草だった。
「えっ、あっ、いや……なんでもないの。優しそうな人だったから、お母さんが知っている人なのかなって思っただけ」
「あら、そう……」
母は、炒めたジャガイモを味見して、「少し、醤油が足りなかったかしら」と、呟いている。どうやら、この話はこれで終わりそうだった。
私は、「ふうっ」と大きく息を吐いた。別に気まずいことは何もないのに、妙に気持ちが落ち着かない。それが、半額のクーポンを使ったことを、母に隠していることが原因なのかどうかはわからなかった。
だけど、そんな心の中のもやもやは、父が帰ってきて夕飯を食べた後に、ケーキをひと口食べた瞬間に、どこかに消え去った。母の言った通り、確かにクリームの甘さが、生まれたての赤ちゃんの肌のように柔らかなスポンジにうまく絡んでいて、美味しかった。もしかしたら、私も子供の頃に、祖母に食べさせてもらっていたのかも知れないが、そのときはどこのお店のケーキとも知らずに喜んで食べていたので、このお店のことはまったくと言ってよいほど、私の印象には残っていなかった。
また、半額のクーポンが配信されないかな……。祖母が急に亡くなって、ここのところずっと気持ちが沈みがちだったけど、両親が美味しそうにケーキを食べる姿を見ていたら、少しだけ心が救われたような気がした。




