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「これはフレンドリーな接触です」〜ゲーム世界に転移したけどNPCがバグってる件〜  作者: 鱈場蟹


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語順がランダムすぎるんだが

朝。


「私、起きた、今」


……なんとなく分かった。


少女が言う。


「今日は、良い、天気が」


「逆だろ」


「問題、ありません、理解は」


いやまぁ分かるけども。



外に出る。


パン屋。


店員が言う。


「これは、パンです」


たまたま合ってる。


「私、焼いた、昨日」


語順壊れた。


「あなた、食べる、これを」


うん。


「おいしい、たぶん、とても」


信用度下がる言い方やめろ。



俺はパンを手に取る。


一口食べる。


「普通にうまいな」


店員が満足げに言う。


「成功、した、私」


いやそこはいい。



通り。


兵士が話しかけてくる。


「現在、安定している、治安は」


「逆でも分かるのすごいな」


「訓練、した、我々は」


どんな訓練だよ。



少女が言う。


「今回のアップデートでは、語順の自由化が行われました」


「自由すぎるだろ」


「意味は、伝わる、問題なく」


まあ確かに。



その時。


パン屋の店員が新商品を持ってきた。


「これ、食べてください、新作を」


俺は受け取る。


「作った、パンを――」


来た。


パンを。


何が来る。


店員は自信満々に言う。


「ドラゴンが」


「何でだよ!!」



しかも、黒く焦げてる。


「焼きすぎた、少し」


「少しじゃねえだろ!!」



別の客が言う。


「私、買った、さっき、パンを」


パンを。


来るぞ。


「爆発するやつを」


「買うな!!」



遠くで音がした。


ドン!!


兵士が叫ぶ。


「発生した、爆発が!」


「語順の問題じゃねえ!!」



少女が冷静に言う。


「仕様、これは」


爆発するパンが仕様ってなんだよ。



さらに別の人。


「私、見た、今、空を」


空を。


「落ちてくる、パンが」


「パン多いなこの世界!!」


空を見る。


本当に落ちてる、パンが。



俺は頭を抱えた。


「なんで“パンを”でそんな展開になるんだよ!!」


少女が言う。


「意外性を重視しています」


「運営の趣味だろそれ!!」



その時、ウィンドウ。


「ユーザーフィードバック」


来た。


「“語順は自由だが内容を推測しづらい”」


その通り。


「改善を検討します」


もういいって。



少女が言う。


「次のアップデートでは、意味の安定化が行われる予定です」


「頼むから普通にしてくれ」


少女、


「期待、方がいいです、しない」


だろうな。



俺は空から落ちてくるパンを見ながら呟いた。


「この世界、パンの扱い雑すぎるだろ……」


少女が一言。


「パンは、食べ物、です」


知ってるわ。

次回、辞書登場⁈

お楽しみに!

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