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「これはフレンドリーな接触です」〜ゲーム世界に転移したけどNPCの会話がバグってる件〜  作者: 鱈場蟹


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17/18

文章は正しいのに内容が崩壊している

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朝が来た。


「おはようございます。今日はパンが爆発しています」


「朝の挨拶で言うことじゃねえだろ」


少女が窓の外を見る。


「空からパンが降っていますが、特に問題はありません」


「いや問題しかねえよ」


外に出る。


パン屋に来た。


店員が丁寧に頭を下げる。


「本日は爆発性の高いパンをご用意しております」


「帰るわ」


「なお、甘みが強く大変美味しいです」


「味の問題じゃねえ」


別の客が落ち着いて言う。


「先ほど購入したパンが自宅を半壊させましたが、食感は良好でした」


「レビューの基準どうなってんだよ」


通り。


兵士が真面目な顔で話しかけてくる。


「現在、街の治安は安定していますが、パンによる爆発が頻発しています」


「それで安定してる扱いなの怖すぎる」


「被害は軽微であり、主に建物の崩壊と地形の変化に留まっています」


「軽微の定義壊れてるだろ」


少女が説明する。


「この世界では、パンは時折爆発する性質を持っています」


「初耳だよ」


「また、稀に空から降下することも確認されています」


「稀じゃねえだろさっきから降ってるわ」


その時。


パン屋の店員が新商品を持ってくる。


「こちら、新作のパンでございます」


「嫌な予感しかしない」


「本製品はドラゴンを内包しております」


「どういう意味だよ」



「焼成の過程でドラゴンが発生し、非常に高い威力を発揮します」


「パンの説明で“威力”使うな」


遠くで音がする。


ドン!!


近くの人が冷静に言う。


「今のはパンによる爆発音です」


「説明が追いついてるのが逆に怖い」


別の人。


「なお、この現象は仕様です」


「便利な言葉すぎるだろ」


空を見上げる。


パンが降ってくる。


しかも光っている。


少女が言う。


「現在降下しているパンは、発光機能を備えています」


「いらねえ機能つけんな」


「夜間でも視認性が高く、安全に爆発します」


「安全とは」


ウィンドウが開く。


「ユーザーフィードバック」


「“文章は正しいが状況が理解できない”」


その通りだよ。


「“パンの扱いを見直してほしい”」


ほんとそれな。


「改善は未定です」


「やる気ねえだろ」


少女が静かに言う。


「次回のアップデートでは、さらなる仕様の追加が予定されています」


「不安しかねえ」


「期待しないでください」


「するか」


俺は呟いた。


「今日は珍しく言葉は正しいのに安心感が一切ねえ……」


少女が結論を述べる。


「パンは危険物です」


「最初からそう言え!!」

最後まで読んでいただきありがとうございます!次回もお楽しみに!

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― 新着の感想 ―
今回は短めですね!それでも面白い(*^^)v
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