心の声が全部見えてます(隠す気ゼロ)
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朝。
「おはようございます」
(ねむい。二度寝したい)
「なんか心の声ダダ漏れしてる!!」
俺は飛び起きた。
「今の何!?心の声!?」
少女はいつも通りの顔で答える。
「はい。現在、内面の情報が可視化されています」
(正直どうでもいい)
「思ってることと言ってること逆だろ!!」
⸻
外に出る。
通りの人が挨拶してくる。
「今日はいい天気ですね」
(暑い。帰りたい)
「全員本音で生きすぎだろ!!」
⸻
パン屋。
「いらっしゃいませ!」
(売れろ。マジで売れろ)
「圧が強すぎる!!」
俺はパンを取る。
「これ一つ」
店員、
「ありがとうございます!」
(あと3つはいけるだろ)
「営業の本音やめろ!!」
「こちら焼きたてです」
(昨日のやつも混ざってるけどバレない)
「信用できねえ!!」
俺は少女を睨む。
「これ仕様なのか?」
「はい。誤解を防ぐためです」
(むしろ増えています)
「自覚あるなら止めろ!!」
ーーー
通り。
兵士が来る。
「現在の治安は安定しています」
(暇すぎて眠い)
「平和すぎるだろ!!」
「不審者はいません」
(たぶん)
「雑!!」
広場。
男が女に話しかけている。
来たな。
告白イベント。
男、
「好きです」
(成功率18.5%くらいか……)
「具体的すぎる!!」
女、
「ありがとう」
(どう断ろうかな)
「詰んでる!!」
男、
「付き合ってください」
(頼む頼む頼む頼む)
女、
「ごめんなさい」
(やっぱり無理)
「まあそうなる!!」
男、
「……そうですか」
(うわああああああああああ)
「内心うるせえ!!」
周囲もざわつく。
「大丈夫ですか?」
(気まずい)
(関わりたくない)
「言うなそれ!!」
俺は頭を抱えた。
「これ人間関係終わるだろ!!」
少女が言う。
「いいえ、むしろ円滑になります」
(絶対ならない)
「即自己否定!!」
少女がこちらを見る。
「ちなみに」
(あなたの内面も表示されています)
「……は?」
ピコン。
「この世界やばすぎるだろ!!」
(でもちょっと面白いしこの少女可愛いよな)
「やめろぉぉぉ!!」
少女が少しだけ笑う。
「安心してください」
(楽しいです)
「お前が一番楽しんでるだろ!!」
その時、空にウィンドウ。
「ユーザーフィードバック」
「“本音が分かりすぎてつらい”」
「“でもちょっと面白い”」
「分かるわ!!」
「改善を実施します」
「やめろ!!」
少女が言う。
「次のアップデートでは、内面の非表示化が行われます」
(たぶん)
「信用できねえ!!」
世界が光に包まれる。
静寂。
少女が言う。
「これで、内面は表示されません」
普通だ。
ついに来た。
俺は息を吐く。
「……やっと平和になったな」
⸻
少女、
「はい。問題ありません」
⸻
……数秒後。
⸻
「問題ありません!!」
(バレてないよな?)
「遅れて出すなぁぁぁ!!」
通りの人も。
「いい天気ですね!」
(最悪だ)
パン屋。
「いらっしゃいませ!」
(売れろ)
兵士。
「治安は安定しています!」
(眠い)
⸻
俺は空を見上げた。
「なんで“完全に消す”ができないんだよ!!」
少女が一言。
「仕様です」
(このままの方が面白いので維持します)
「お前が原因だろ!!」
最後まで読んでいただきありがとうございます!次回、第一話リメイク版!?お楽しみに!




