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「これはフレンドリーな接触です」〜ゲーム世界に転移したけどNPCがバグってる件〜  作者: 鱈場蟹


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13/23

感情のタイミングがおかしいですぅぅぅぅ

10話(番外編入れて11話)をみてから見るとわかりやすいです!

朝。


「おはようございます」


少女が普通に言う。


……普通だ。


俺はゆっくり起き上がる。


「……ついにまともになったか」


「はい。現在の言語は正常です」


よし。

完璧だ。


―――数秒後。


「おはようございますぅぅぅ!!!嬉しいですぅぅぅ!!!」


少し前にみたぞ、しかも遅い。


「なんで今!?」


「先ほどの感情が、現在出力されました」


なんかラグあるな。



外に出る。


パン屋。


「いらっしゃいませ」


自然。完璧。


俺はパンを取る。


「3ゴールドで」


「ありがとうございます」


――いい世界だ。


―――数秒後。


「このパン最高ですぅぅぅ!!!買ってくれて嬉しいですぅぅぅ!!!」


やっぱり遅い。



通り。


兵士が言う。


「現在の治安は安定しています」


普通。


安心して通り過ぎる。


―――5秒後。


「安心してくださいぃぃぃ!!!」


ビビるわ。



俺は少女を見る。


「これバグだろ」


「仕様です」


知ってた。



広場。


男が告白する。


「好きです」


シンプル。いい。


女も頷く。


「ありがとう」


成立。


―――数秒後。


「好きですぅぅぅ!!!めちゃくちゃ好きですぅぅぅ!!!」

「嬉しいですぅぅぅ!!!幸せですぅぅぅ!!!」


遅れてピーク来るな。



子供が転ぶ。


「……痛い」


周りも冷静。


「大丈夫?」

「怪我ない?」


平和。


―――数秒後。


「痛いぃぃぃ!!!」

「心配ですぅぅぅ!!!」

「助けますぅぅぅ!!!」


遅れて騒ぐな。



俺は叫んだ。


「先に出せ!!」


少女が答える。


「処理が追いついていません」


雑。



その時、空にウィンドウ。


「ユーザーフィードバック」


来た。


「“リアクションが遅くて怖い”」


分かる。


「改善を実施します」


やめろ。



少女が言う。


「次のアップデートでは、感情の同期が行われます」


嫌な予感しかしない。



「言語アップデート ver.2.3」


早い。



世界が一瞬静まる。


少女が言う。


「これで、感情は正しいタイミングで出力されます」


頼むぞ。



パン屋。


「いらっしゃいませ!嬉しいです!」


同時だ。


いいぞ。



兵士。


「現在の治安は安定しています!安心してください!」


完璧。



俺は頷く。


「……ついに来たな」



――その瞬間。


全員が同時に口を開いた。


「嬉しいですぅぅぅ!!!」

「怖いですぅぅぅ!!!」

「無になってますぅぅぅ!!!」

「昨日のパンが気になりますぅぅぅ!!!」


「なんでだよ!!」



少女が冷静に言う。


「全員の感情が同期されました」


最悪。



街中が叫び出す。


「嬉しいです!!!」

「怖いです!!!」

「悲しいです!!!」

「楽しいです!!!」

「昨日のパンを食べ忘れた後悔で人生を見つめ直してますぅぅぅ!!!」


パンはどうでもいいだろ。



俺は頭を抱えた。


「なんで全員同時なんだよ!!」


「個別処理は未実装です」


やっぱりな。



――その時。


全員がピタッと止まった。


静寂。



俺が呟く。


「……今度はなんだ」


少女が答える。


「クールタイムです」



数秒後。


「うわあああああああああああああああ!!!」


「周期で来るな!!!」



俺は空を見上げた。


「この世界、感情が波みたいに押し寄せてくるんだが……」


少女が言う。


「仕様です」


知ってたぁぁぁぁ!

最後まで読んでいただきありがとうございます!次回、言い直し連発⁈お楽しみに!もし面白かったら、評価やブクマしていただけると励みになります!

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