感情のタイミングがおかしいですぅぅぅぅ
10話(番外編入れて11話)をみてから見るとわかりやすいです!
朝。
「おはようございます」
少女が普通に言う。
……普通だ。
俺はゆっくり起き上がる。
「……ついにまともになったか」
「はい。現在の言語は正常です」
よし。
完璧だ。
―――数秒後。
「おはようございますぅぅぅ!!!嬉しいですぅぅぅ!!!」
少し前にみたぞ、しかも遅い。
「なんで今!?」
「先ほどの感情が、現在出力されました」
なんかラグあるな。
⸻
外に出る。
パン屋。
「いらっしゃいませ」
自然。完璧。
俺はパンを取る。
「3ゴールドで」
「ありがとうございます」
――いい世界だ。
―――数秒後。
「このパン最高ですぅぅぅ!!!買ってくれて嬉しいですぅぅぅ!!!」
やっぱり遅い。
⸻
通り。
兵士が言う。
「現在の治安は安定しています」
普通。
安心して通り過ぎる。
―――5秒後。
「安心してくださいぃぃぃ!!!」
ビビるわ。
⸻
俺は少女を見る。
「これバグだろ」
「仕様です」
知ってた。
⸻
広場。
男が告白する。
「好きです」
シンプル。いい。
女も頷く。
「ありがとう」
成立。
―――数秒後。
「好きですぅぅぅ!!!めちゃくちゃ好きですぅぅぅ!!!」
「嬉しいですぅぅぅ!!!幸せですぅぅぅ!!!」
遅れてピーク来るな。
⸻
子供が転ぶ。
「……痛い」
周りも冷静。
「大丈夫?」
「怪我ない?」
平和。
―――数秒後。
「痛いぃぃぃ!!!」
「心配ですぅぅぅ!!!」
「助けますぅぅぅ!!!」
遅れて騒ぐな。
⸻
俺は叫んだ。
「先に出せ!!」
少女が答える。
「処理が追いついていません」
雑。
⸻
その時、空にウィンドウ。
「ユーザーフィードバック」
来た。
「“リアクションが遅くて怖い”」
分かる。
「改善を実施します」
やめろ。
⸻
少女が言う。
「次のアップデートでは、感情の同期が行われます」
嫌な予感しかしない。
⸻
「言語アップデート ver.2.3」
早い。
⸻
世界が一瞬静まる。
少女が言う。
「これで、感情は正しいタイミングで出力されます」
頼むぞ。
⸻
パン屋。
「いらっしゃいませ!嬉しいです!」
同時だ。
いいぞ。
⸻
兵士。
「現在の治安は安定しています!安心してください!」
完璧。
⸻
俺は頷く。
「……ついに来たな」
⸻
――その瞬間。
全員が同時に口を開いた。
「嬉しいですぅぅぅ!!!」
「怖いですぅぅぅ!!!」
「無になってますぅぅぅ!!!」
「昨日のパンが気になりますぅぅぅ!!!」
「なんでだよ!!」
⸻
少女が冷静に言う。
「全員の感情が同期されました」
最悪。
⸻
街中が叫び出す。
「嬉しいです!!!」
「怖いです!!!」
「悲しいです!!!」
「楽しいです!!!」
「昨日のパンを食べ忘れた後悔で人生を見つめ直してますぅぅぅ!!!」
パンはどうでもいいだろ。
⸻
俺は頭を抱えた。
「なんで全員同時なんだよ!!」
「個別処理は未実装です」
やっぱりな。
⸻
――その時。
全員がピタッと止まった。
静寂。
⸻
俺が呟く。
「……今度はなんだ」
少女が答える。
「クールタイムです」
⸻
数秒後。
「うわあああああああああああああああ!!!」
「周期で来るな!!!」
⸻
俺は空を見上げた。
「この世界、感情が波みたいに押し寄せてくるんだが……」
少女が言う。
「仕様です」
知ってたぁぁぁぁ!
最後まで読んでいただきありがとうございます!次回、言い直し連発⁈お楽しみに!もし面白かったら、評価やブクマしていただけると励みになります!




