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水茎はわらいなく  作者: いすみ 静江☆須能 雪羽(二名)
第二章 雪の言伝
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十三ひらめ 雪の国の笛吹き女(こゆき)

僕の先生

雪の国の女王


陰で

皆そう呼ぶ


肌が透き通り

長い髪が白いからか


この冬から

代用教員としてきた


四年生の

新任教師


頬だけ赤く

のぼせている


クラスの男子

女王に惚れ惚れする


クラスの女子

雪を寒いと噂する


男子は教室の廊下側

十八名


女子は窓側へと

九名押しやられた


それは

明日から冬休みの日


学校へ

雪をかき分けていくと


四年生

僕しかいない


学校は今日までだよ


出ておいでよ


イタズラが酷いよ


フィラーくん

私と皆に会いたくば


雪のつぶてを投げつつ

私の城にくるがいい


女子は窓から

突き落とし


男子は踊り場から

階下に落とした


雪と吹雪のクッション

お陰で血の一つもない


上から雪も被さる

もう追えまい


さあ

城にきたまえ


嫌だという気持ち

断れないという優しさ


どちらも

殺せはしない


アンナ先生

僕は悔しい


雪の国の女王説

本当だったんだね

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