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十三ひらめ 雪の国の笛吹き女(こゆき)
僕の先生
雪の国の女王
陰で
皆そう呼ぶ
肌が透き通り
長い髪が白いからか
この冬から
代用教員としてきた
四年生の
新任教師
頬だけ赤く
のぼせている
クラスの男子
女王に惚れ惚れする
クラスの女子
雪を寒いと噂する
男子は教室の廊下側
十八名
女子は窓側へと
九名押しやられた
それは
明日から冬休みの日
学校へ
雪をかき分けていくと
四年生
僕しかいない
皆
学校は今日までだよ
皆
出ておいでよ
皆
イタズラが酷いよ
フィラーくん
私と皆に会いたくば
雪のつぶてを投げつつ
私の城にくるがいい
女子は窓から
突き落とし
男子は踊り場から
階下に落とした
雪と吹雪のクッション
お陰で血の一つもない
上から雪も被さる
もう追えまい
さあ
城にきたまえ
嫌だという気持ち
断れないという優しさ
どちらも
殺せはしない
アンナ先生
僕は悔しい
雪の国の女王説
本当だったんだね




