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水茎はわらいなく  作者: いすみ 静江☆須能 雪羽(二名)
第二章 雪の言伝
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十一ひらめ 赤き雪(こゆき)

雪深い山奥で生れた

スノウラ

それは私


父さんも母さんも

妹のアイスラ同様に

可愛がってくれた


私とアイスラの違い

そんなものはない

そう思っていた


ある雪の静かな日

父さんとうさぎ狩りに

私だけついて行った


三羽も上手く弓が当たり

今日のご馳走を考えて

帰り道は華やいだ


父さん待って

どうしたスノウラ

お腹が痛いの


ふかっとした

雪に手をつき

お腹を抱える


我慢ならなくなり

雪原の中

ゆっくりとうずくまる


白かった

真っ白だった雪原が

赤く染まる


何があったのだろうか

うさぎのものか

そうではないのか


スノウラよ

帰ったら母さんに聞こう

アイスラより先に


女の子になったんだね


丸太小屋に帰ると

父さんの話と表情に

四つの瞳が輝いていた


母さんは腕を振るい

うさぎのシチューで

私を祝ってくれた


私とアイスラは

何も違わないと思っていた


女の子になった


それだけで

祝ってくれてありがとう


ありがとう


雪よりあたたかい

家族よ

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