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水茎はわらいなく  作者: いすみ 静江☆須能 雪羽(二名)
第二章 雪の言伝
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十ひらめ 冬の日のうすいころもの布のはし(ゆきは)

北の土地に風が吹く

気高く静かに笛を吹く

枝葉の白を高く積み

斃れた躯にいつか落とす


父さんの唄は少し怖い

でも分かる風の乾きが

雪はたくさんの水なのに

氷は止まった水なのに


凍えた動物達を硬くする

爛れも臭いもなくす風

綺麗に塵へ還してくれる

我らはそうならぬように


父さんの声が少し怖い

でも分かる冬の厳しさ

街に屋根がある筈なのに

人が居れば暖かいのに


私の袖の紐が切れた

隙間から風が巻く懐へと

この暮らしに疑いを

母さんに会いたいと


けれど父さんは気付く

絞り紐をすぐに直す

いつも私を見ていてくれる

私の心を覆ってくれる

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