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二十八通目 不老の薬(ゆきは)
千の騎士立つは幾日の前
便りも尽きてまた日は過ぐる
賢き王は民を慰む
強き国を我が作ると
賢き民は王を崇める
臣民全て身を捧げん
先触れの文が届く
良き報せの印は青の封蝋
国はこぞって勇者を迎えん
疲れて戻る千の騎士を
さりとて戻るは七人の騎士
生き残りたるは六人の騎士
王は問う望みはいかに
騎士は答う果たせりと
歓声が湧く城の内外
命尽きる六人の騎士
王は彼らを英雄と謳い
持ち帰りし薬を呷る
ああ時よ戻り給え
千の騎士が生きた頃に
ああ時よ戻り給え
哀れな王が命ある頃に
我は見届けた顛末を
打ち捨てられた希望の水を
戻るとしよう母なる木の下に




