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二十七通目 逢魔が時(こゆき)
旅籠のエルレオラインは
一日中働くと聞く
泊まったお客は
逢魔が時
エルレオライン二人と
遭遇する
エルレオラインは姉
エルレオラインが妹
二人は双子ではない
旅籠に産まれた二歳差の姉妹
ママ
どうして姉さまと同じ名なの
姉のエルレオラインは
ひとたび亡くなったの
墓を作っている最中
小さく息をもらしたわ
パパ
どうして妹と同じ名なの
姉を埋めようとしたとき
ほっそりとした腕が伸びたんだ
死んだと思った姉の分
二人目も名を同じくした
姉は妹に文をしたためる
妹も姉に文をしたためる
エルレオライン
どうして
邪魔をするの
エルレオライン
どうして
愛を独り占めにできないの
青空の昼働き
あなたがしてもいいのよ
青暗い夜こそ
代わって欲しいわ
姉だからって
夜は嫌なのよ
そしてまた
逢魔が時が来る




