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水茎はわらいなく  作者: いすみ 静江☆須能 雪羽(二名)
第一章 青の手紙
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二十六通目 誕生を祝う唄(ゆきは)

怖れは人の(さが)というもの

不可思議な術と私を遠ざけるのも


魔女の棲家は人里離れる

それが相場というものさ


長く生きてきたのだから

そろそろ世界を遠ざけようか


そこへ「姉さん」と村外れの若妻

はるか若い歳下の娘


夫はふらふらとだらしない

寂しいからとよく来ていた


夫は最近帰ったらしい

楽しいからとよく来ている


ところでどうしたそのお腹

聞かずとも分かる新たな命


これはひとつ世話を焼こう

優しい娘にせめての祝い


まずは夫に手紙を書こう

優しい妻をせめても労れ


青き封の下に子の名も書いた

産まれたならば呼ぶがいい


これはついでだ祝福の唄

古の神殿に伝わる言葉


大司祭と呼ばれた私の

せめてもの礼だ優しい娘

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