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二十六通目 誕生を祝う唄(ゆきは)
怖れは人の性というもの
不可思議な術と私を遠ざけるのも
魔女の棲家は人里離れる
それが相場というものさ
長く生きてきたのだから
そろそろ世界を遠ざけようか
そこへ「姉さん」と村外れの若妻
はるか若い歳下の娘
夫はふらふらとだらしない
寂しいからとよく来ていた
夫は最近帰ったらしい
楽しいからとよく来ている
ところでどうしたそのお腹
聞かずとも分かる新たな命
これはひとつ世話を焼こう
優しい娘にせめての祝い
まずは夫に手紙を書こう
優しい妻をせめても労れ
青き封の下に子の名も書いた
産まれたならば呼ぶがいい
これはついでだ祝福の唄
古の神殿に伝わる言葉
大司祭と呼ばれた私の
せめてもの礼だ優しい娘




