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水茎はわらいなく  作者: いすみ 静江☆須能 雪羽(二名)
第一章 青の手紙
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二十一通目 神の宿りしカッツイ(こゆき)

カッツイの村

古からの神あり


シエが誘う

このすらっとした木に

神様がいるよ


トミが誘う

この川中のつやっとした石に

神様がいるよ


そうだね

そうだね


スギの木にもいるね

川洗いの石にもいるね


神様だ

神様だ


二人の秘密だよ

シエ

二人だけなのかな

トミ


きっと皆の神様だよ


私達だけだなんて

カッツイの神様よ

守ってくれるわ


その夏

カッツイに疫病がでた


血を吐く病

床に臥し

痩せていく

瞼も重い


占い師の婆にも

どうにもできない


カッツイを助けてください

川洗いの石に宿る神よ

シエも祈る

清い川に青い手紙を流して


カッツイを救ってください

スギの木に宿る神よ

トミも祈る

青い手紙を枝に結びて


三日三晩

皆が祈った

カッツイの皆が


明けて

重い瞼を皆起こした


感謝の手紙を

これから書くところだ

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