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十七通目 妖精の風(こゆき)
ひゅるり
ひゅるりり
こんな風の込む日は
スルーナのところへいくよ
だって
羽が傷むほど
飛ばされるのだもの
待ってて
手紙を持って
待ってて
ひゅるりり
ひゅるり
窓には
甘く特別な吐息
それをスルーナが
胸一杯に吸い込む
青い風の便り
コホン
コホン
妖精さんがくるって
知ってたの
スルーナは窓辺によりて
胸の前で手を組む
妖精さんはいないって
ママに叱られただろう
兄のマジルは
強く窓を閉めた
青い便りは
受け取るな
スルーナ
君の灯は短いのだ
風よ吹くな
妖精よ
スルーナの灯を
消してくれるな




