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十六通目 翳る城下町(ゆきは)
城下に闇が訪れる
極めて薄く極めて静かに
街を守るも騎士の勤め
今日とて仲間と西の端から東の端へ
ある時は物売りの老婆
ある時は怪しき占い師
噂は絶えずとも姿は見えぬ
騎士の剣は鋭くも
向けるは悪に今生の者に
ある夫婦が命を落とした
夫カイルは北の小屋で妻エラは南の波止で
姿を消したりんご売り
姿を消した旗振りの人形
全ては一つと噂が絶えぬ
月の女神に願いを捧ぐ
人探しならばルナの得意
広き夜空でアルナを待つ
気紛れなアルナを探し続ける
ああ我が友よ君もいつか姿を消した
君が居れば百や千の力も出ように
共に受けた騎士の資格
私は永久に果たし続ける
願わくばまた揃えて
馬を駆ろう野や山を
いつまでも私はここで待つ
惑う君は探してほしい
得意の占いで帰りの道を
青き宝石はルナの御許へ
この思いが手紙となって
君の下へと届くように




