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十二通目 竜の背にて(こゆき)
竜の背中のようだねと
青く長い橋を見て笑う
弟よ
着飾った男衆
親父に俺に弟よ
青い青いうねりの向こう
もう直ぐやってくる
この日をはしゃぐな
俺よ
着飾った女衆
義母に娘に姉君よ
俺と嫁ぐ娘が
きらきらきらと
青い橋から降るように
中央の東屋に歩み寄る
手紙を各々持ち寄りて
窓辺に綴った青い二国
こちらの手紙は貴女ですか
娘の青いペンを姉君が差し出す
俺は軽く頷く
こちらの手紙は貴方ですか
俺の青い封筒を弟が差し出す
娘はかしずく
おお
このように可憐で愛らしい娘とは
俺のような武骨な領主に
毬のような微笑みが
分からぬな
弟よ
いや
新妻よ
竜の背にて




