第20回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
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闇探偵 西園寺 美園2(20) 相良 凌
2 謎の糸口(13)
富士田奈々子が、部屋の入り口に立つ西園寺に、
「どのようなご用件でしょう?」
と、尋ねる。西園寺が話を、きりだす。
「遺産の行方について、小夜子さんから探して欲しいと依頼を受けてまして、・・・富士田さんは、何か知っているんじゃないかと思ったんですが・・・」
「遺産の件でしたら、わたくしにお尋ねになっても、参考になる事は、無いかと、思いますが・・・」
富士田奈々子は、慇懃に、西園寺の要求を断ろうとした。
西園寺が食い下がる。
「只仁さんから、何か聞いてないでしょうか?」
「御当主は、遺産に関わる事は何も、わたくしに、仰いませんでした・・・」
西園寺は、このとき、富士田奈々子の瞳孔の反応を見ていた。嘘をついているかを、調べる方法として、御木本の助手をしていたとき、御木本から仕込まれた。
富士田奈々子の瞳孔が開く動きが見えた西園寺は、
『やはり、嘘をついている!』
と、思った。
西園寺は、やはり追及する。
「富士田さんは、御当主と、かなり親密な関係だったんじゃないですか?」
「秋本様、奥様に何を言われたか存じ上げませんが、あまり、余計な事を詮索なさらない方が、よろしいかと存じます・・・」
慇懃無礼な態度で西園寺に臨んだ富士田奈々子。
西園寺は、
「では、気が変ったら、遺産の行方について、知ってる事を是非・・・私に・・・」
と、遠慮気味だが、富士田奈々子が嘘をついているという前提での、お願いを口にした。
富士田奈々子は、
「では、わたくしは、これで失礼します・・・」
と、言ってドアを閉めた。
西園寺は、そのドアに背を向け、
『やっぱり何か隠してる・・・』
と、声に出さずに言った。
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探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)




