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第21回

この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。

   また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。

この作品の著作権は、相良 凌が保有しており、このサイトの利用者に、何らの権利も与えるものでは、ありません。(要するに、読むだけにして!ということです)


第1回から、お読みになりたい方は、後書きより下にある〔闇探偵西園寺美園 第2シリーズ第1集【小説家になろうサイト内】〕と書いてあるリンクからアクセスできます(無料(通信費等除く)で、ご覧いただけます)。


  闇探偵 西園寺 美園2(21)  相良 凌      


   2 謎の糸口(14)


 有栖川邸の廊下を西園寺は歩く。

 しばらくすると、西園寺の正面から、有栖川小夜子が歩いてきた。

 西園寺は、

「小夜子さん! また、当主の書斎を見せてください!」

 と、言って小夜子を呼び止めた。

「分かりました! ご案内します」

 と、快く応じた、小夜子。

 西園寺は、小夜子の後に続き、当主の書斎を目指す。

 ☆

 その頃、東山成行は、佳代と、幸太郎共に、富士田奈々子の部屋の前に居た。

「トントン!」

 と、東山が、ドアをノックすると、

「どなた様でしょうか?」

 との、富士田奈々子の声が返ってきた。

「有栖川佳代様と、有栖川幸太郎様から、遺産調査の依頼を受けた、藤嶋探偵事務所の探偵、東山成行です。少々お話を伺えないないでしょうか?」

 と、ダンディーな口調で言った東山。

 ドアが開き、

「どうぞ!」

 と、富士田奈々子が東山を招じ入れた。

 東山は、富士田奈々子の部屋に入室すると、すかさずドアを閉めて鍵を掛け、佳代と幸太郎をドアの外に締め出した。

 富士田奈々子の部屋には、彼女と東山だけである。

「遺産の件で、お伺いしたいのですが・・・」

 これまた、ダンディーな口調で言った東山。

「そこに、お掛けになって」

 と、ベッドを手で差し言った富士田奈々子。

 そのすすめ通りに東山は、ベッドに腰掛け、富士田奈々子は、そのベッドの東山の隣に座った。

 富士田奈々子は、東山のほうを向き妖艶な表情で、

「私と組みませんか?」

 と、言った。



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前作の 闇探偵 西園寺美園 第1シリーズをお読みになりたい方は、下の〔闇探偵西園寺美園 第1シリーズ第1集【小説家になろうサイト内】〕と書いてあるリンクからアクセスできます(無料(通信費等除く)で、ご覧いただけます)。


探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)

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