第47.5話:【緊急悲報】我らが女神、週末に男の家へ行く件について
本日 2話目
第47.5話:【緊急悲報】我らが女神、週末に男の家へ行く件について
(※以下、学園裏サイトの特定暗号化掲示板より抜粋。
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1: 名無しなる影の守護者
【緊急事態発生】【DEFCON 1】
たった今、第3校舎の盗聴……ゲフンゲフン、風の精霊からの報告が入った。
我らが女神(Y)が、今週末!
あろうことか!!
付与術部の部長(T)の『自宅(工房)』に行く約束を取り付けたぞ!!!!!
2: 名無しなる影の守護者
ファッ!?
3: 名無しなる影の守護者
は??????????
4: 名無しなる影の守護者
おい嘘だろ、落ち着け1。お前の耳か風の精霊の耳鼻科受診をおすすめする。
女神様が男の家!? なんで!?
5: 名無しなる影の守護者
4
マジだ。音声データ共有する。
[添付ファイル:Y様とT先輩の会話.wav]
6: 名無しなる影の守護者
再生した。
……死にたい。
『今週末ですね! 絶対行きますから!』って
女神様の弾むようなお声が僕の鼓膜を破壊した。
アカン、これアカンやつや。
7: 名無しなる影の守護者
ちょっと待って! その前に重大な情報入ってない!?
ダンジョン実習で、女神様が政治家息子のJと同じパーティになってるんだけど!?
8: 名無しなる影の守護者
Jだと!? あの顔面だけの腹黒クソ野郎か!?
あいつ外でヤバいクスリの噂とか、女遊びの黒い話が出まくってる奴じゃねえか!!
9: 名無しなる影の守護者
そっちもヤバいけど、まずは週末だろ!!
T先輩(義兄)は普段大人しい顔してっけど、年頃の男だぞ!?
女神様が無防備に家に行ったらどうなると思ってんだ!!
間違いが起きたらどうするんだ!! 俺の精神が崩壊する!!
10: 【爆炎の申し子】(※IP偽装済み)
燃やす。
11: 名無しなる影の守護者
あ、Kさんだ。チィーッス。
12: 【爆炎の申し子】
Jの家も燃やすし、T先輩の家も燃やす。
女神様の尊い御身に触れようとするオスは、例外なく消し炭にする。
今すぐJの親父の脱税の証拠と愛人リスト
裏帳簿のデータ全部ネットにばら撒いて、
Jの一族丸ごと社会から抹殺してくるからちょっと待ってて。
13: 名無しなる影の守護者
Kさん行動が早すぎるwwww
でもJに関してはやってよし。
あいつ女神様を舐めたような目で見てたからな。
14: 名無しなる影の守護者
ちょ、Jの社会抹殺はKたちに任せるとして、問題はT先輩の家だよ!!
どうすんのこれ!? ガチで二人きり!? 義兄妹の禁断の……ウグッ(吐血)
15: 【絶対不動の肉壁】(※IP偽装済み)
俺が壁になる。
16: 名無しなる影の守護者
S先輩wwww
どういうことだよwww
17: 【絶対不動の肉壁】
今週末、T先輩の家の壁紙に擬態して見守る。
もしT先輩が有希様に指一本でも触れようとした瞬間
壁から飛び出して俺が身代わりになる。
有希様の貞操は俺の盾が守り抜く!!! ウオオオオオオ!!
18: 名無しなる影の守護者
Sよ、それただの不法侵入と変態の極みだからヤメテ。
女神様にドン引きされるぞ。
19: 名無しなる影の守護者
つーか、会話よく聞けよ!
『魔導銃の特注』のために行くんだろ? 完全に仕事じゃん。
20: 名無しなる影の守護者
19
甘い! 甘すぎるぞ新入り!
『魔導銃のサイズ調整』だぞ!?
「じゃあ、肩に当ててみて」「もう少し密着して」とか言って
至近距離でのボディタッチが発生する確率は99.9%だ!!(※俺調べ)
21: 名無しなる影の守護者
アアアアアアアア!!(発狂)
許さん!! 俺は許さんぞT先輩!!
普段は温厚で良い人だと思ってたのに、職権乱用しやがって!!
22: 名無しなる影の守護者
よし、作戦会議だ。
① 今すぐT先輩の実家の隣の家(空き家)を不動産屋から買い取る(資金は俺が出す)
② 地下からトンネルを掘って工房にマイクと小型カメラを設置。
③ 万が一の事態に備え、特殊部隊(有希様ファンクラブ親衛隊)を周囲に配置。
これでどうだ?
23: 名無しなる影の守護者
22
完璧すぎる。俺、スコップ持っていくわ。
26: 名無しなる影の守護者
おおおおおおお!!!
有希様の笑顔は俺たちが守る!!!
27: 名無しなる影の守護者
(……ぶっちゃけ、女神様、絶対俺らのこと知らないし
知ったら一番ドン引きすると思うんだが……まあいっか)
28: 名無しなる影の守護者
27
それを言ったらおしまいだ。
俺たちは日陰の存在……。彼女が光り輝くための
ただの泥なのだから……。(※スコップを握りしめながら)
29: 名無しなる影の守護者
なんかカッコよくまとめてるけど、やってること完全に犯罪級のストーカーだからな俺ら。
30: 【絶対不動の肉壁】
よし! 壁紙の接着剤買ってきた!!
俺は一足先にT先輩の家に潜入する!!
31: 名無しなる影の守護者
Sさん、捕まらないでね……。
――こうして、本人の全く預かり知らぬところで
一つの町工場を舞台にした『聖女防衛大作戦』の幕が切って落とされたのだった




