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修飾語と被修飾語を近づける

・修飾語と被修飾語を近づける。


「小説を読もう」を読んでいると、ときどきこんなことありませんか。


いつの間にか書き手と読み手の食い違い。


それは今回のことが原因ではないかと思われます。主人公が立っていると思ったら座っていたり、入り口から近いところにいると思ったら奥にいたり。それは読み手の読解力がないのではなく、書き手の勘違いを起こしやすい文に惑わされたのです。


書き手は常に読む人が一発で理解できるような文章を作ることを意識しなければいけない。


そのためにも修飾語と被修飾語に気を付けていただきたい。


具体的に言えば、修飾語の配置について考えましょう。


修飾語は複数あり、被修飾語が一つの場合。このとき、二つの原則があります。


原則①「長い修飾語→短い修飾語」の順番に並べる

原則②「”節”を含む修飾語→”句”の修飾語」の順番に並べる


節と句についてすると。節は述語を含む文のことで、句は述語を含まない文節のことです。


例) 節

欲にまみれた ギルドで噂された 血で染まった


例) 句

長い 新しい 怪しい 美しい


この二つの原則を用いて、実際に例文を作ってみましょう。


例)

・NG文

――――

人気のある美しい植物を操れる女性に裏切られた。



・OK文

――――

植物を操れる人気のある美しい女性に裏切られた。



……

どうでしょう?


最初の文ではどれがどれにかかっているのかわからなかったと思います。


「人気のある美しい植物」でひとまとまりなのか、「植物を操れる女性が美しい」のか。ほかにもいろいろ考察できてしまいますね。


それに対して、後者の文ではとらえ方は一つしかないので変に悩まずに、スッと中身が入ってくるのではないでしょうか。


しかし、一つだけ気を付けなければいけないことがあります。


それは「原則に従いすぎない」ことです。


原則はあくまで基本の形であって、基本の形にした際「余計に難しくなった」や「まだわかりづらい」となった場合、時には原則を無視して並び変えることも重要になります。


ですので、基本的な流れはこうなります。


原則どおりにならべ、前後の意味の結びつきを確認する。違和感があれば、原則を無視してでも並べ替える。


これは本当に難しいのでこれこそ小説を書いて覚えていただきたい。


読み手に誤解を与えないように修飾語を使い分けることができるようになれば、きっとそのときあなたは小説家を名乗ることができるでしょう。

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