表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強ツンデレ闇令息に近づいたら溺愛されました  作者: Karamimi


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
84/94

第84話:抑えきれない気持ち~サターン視点~

 もうどこにも行って欲しくない!俺の傍にいて欲しい。それと同時に、マリオネットの普段の様子を、もっと詳しく知りたくなった俺は、使用人を呼び出し、話しを聞いたのだ。


 それにしてもあの専属使用人、マリオネットの事をとても大切に思っているのだな…俺にかなりの恐怖を抱きながらも、必死にマリオネットがいかに俺を大切に思っているかを、訴えていた。


「マリオネット、毎日俺の体を自ら拭き、花を選び、口づけをしてくれていたのかい?」


 分かっている、マリオネットが父上や使用人と仲良くし、領地を立て直したのは、全て俺の為だろう。中々目覚めない俺が目覚めた時に、少しでも苦労しない様にと…彼女はそんな女性だ。


 頭では分かっているのだが、どうしても我慢できないのだ。


 嫉妬に狂った男など、見苦しいだけ。いつマリオネットに、愛想を付かされてもおかしくはない。だが…


「マリオネット、どうかこれからは、ずっと俺の傍にいてほしい。それが唯一の願いだから」


 眠るマリオネットに口づけをした。すると


「サターン様…」


 そう呟くと、俺にしがみついて来たのだ。だが、瞳はしっかり閉じられている。どうやら無意識の様だ。


 あぁ…なんて可愛いのだろう。こんな可愛い事をされたら、俺は…


 もう気が狂いそうになる。いっその事このまま…


 その時だった。


「坊ちゃま、そろそろファレリス侯爵と夫人がいらっしゃる時間です。ご準備を」


 専属執事が、声をかけてきたのだ。もうそんな時間か。このままマリオネットとこの部屋で過ごしたい。だが、今から俺とマリオネットが、正式に夫婦になるために集まるのだ。このまま参加しないなんて事は到底できない。


「わかったよ、すぐに準備をしよう」


 そう伝え、一旦執事を部屋の外に出す。俺の腕の中でスヤスヤ眠るマリオネットに、声をかける。

 すると、まだ眠いのか、すり寄って来た。


 なんて可愛いんだ!やはりこのまま…ダメだ、マリオネットを起こして、正式に籍を入れないと。籍さえ入れてしまえば、もうマリオネットは俺から逃げられない。


 再び声をかけると、ゆっくりと目を開けるマリオネット。


 両親がもうすぐ来ることに気が付くと、急に飛び起きて急いで着替えに向かおうとしている。


 どうして俺から離れようとしているのだ?どうか離れないでほしい。そんな思いで溢れだした。


 分かっている、マリオネットは、ただ着替えに行くだけだと。だが、どうしてもマリオネットと離れたくなかったのだ。


 つい魔法で、着崩れを起こしていたマリオネットの服を直した。マリオネットは俺が魔法を使った事に不安を抱いていた様だが、この程度の魔法は全く問題ない。何よりも、マリオネットのオーラを浴びれば、すぐに魔力も戻るのだ。


 その事をマリオネットに説明したら、納得してくれた。


「それじゃあ、行こうか」


 マリオネットの抱きかかえ、客間へと向かう。


「サターン様、下ろしてください。自分の足で歩けますわ」


 恥ずかしいのか、俺の腕の中でバタバタと暴れている。そんなマリオネットのおでこに口づけをした。


「部屋の前まで行ったら降ろしてあげるから、今はじっとしていて」


 耳元で呟くと、頬を赤らめ大人しくなったマリオネット。彼女の動き一つ一つが、愛おしくてまらない。このまま客間にはいかずに、部屋に戻ってしまおうか…ついそんな事を考えてしまう。


「サターン様、部屋の前に着きましたわ。降ろしてください」


「ああ…分かったよ…」


 あっと言う間に着いてしまい、仕方なくマリオネットを下ろした。彼女がどこかに行ってしまわない様に、すかさず腰をがっちりつかむ。


「行こうか」


「はい」


 2人で部屋に入ると、既に皆集まっていた。


「サターン殿、本当に目覚めたのですね。よかった」


「マリオネット、よかったわね。まさかサターン様もご一緒に、今日という日を迎えられるだなんて…」


 ファレリス侯爵が嬉しそうに俺の方にやって来た。夫人も涙を流して喜んでいる。今日の2人のオーラは、黄色だ。


 彼らも俺に、少しだけ好意を抱いてくれているのだろう。


「ファレリス侯爵、夫人、ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。これからは俺がマリオネットを、しっかり守りますので」


「何をおっしゃっていらっしゃるのですか。あなた様はずっと、マリオネットを守って下さっておりますよ。マリオネットだけではない、我々を始め、この国に住む全ての人を、あなたは命がけで守ったのです。本当にありがとうございました」


 そう言うと、侯爵が頭を下げたのだ。隣で夫人も一緒に頭を下げていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ