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最強ツンデレ闇令息に近づいたら溺愛されました  作者: Karamimi


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第77話:使用人たちの様子が変です

「マリオネット、そうなのかい?」


「はい、お義父様はずっと、体調がすぐれない時期が続いて。それで少しでも元気になってもらいたくて。元気になってからは、2人で食事をして…」


「マリオネット様、お口にソースが付いておりますよ。お坊ちゃま、拭いて差し上げて下さいませ」


「ああ…そうだね、それよりも君たち。ちょっと騒がしいよ、今はマリオネットと話をしているのだから、少し黙っていてくれるかい?」


「も…申し訳ございませんでした」


 ものすごい汗をかきながら、使用人たちが一歩下がった。


「それでマリオネットは、今までずっと父上と一緒に、食事をしていたのかい?」


「ええ、お義父様が外出していないとき以外は、いつも一緒に食事をしておりましたわ。お義父様はサターン様によく似ていて、とてもお優しい方なのですよ。そうだわ、これからは3人で食事を…」


「あの人は、極度の人間嫌いなのだよ。あまりあの人に近づかない方がいい。さあ、食事の続きを始めようか。マリオネット、いっぱい食べて。今日からはずっと俺と一緒に、食事をしようね。どんな時でも、必ず!」


「ええ、分かりましたわ。こうやってサターン様とまた食事が出来るだなんて、私はとても幸せです」


「俺も幸せだよ。今日はずっと一緒にいようね…ずっと…」


「ええ、もちろんですわ。そうそう、今日は午後から私の両親が来て、正式に籍を入れる事になっておりますの。まさかサターン様と一緒に、この日を迎えられるだなんて。嬉しいですわ」


「そうだったね。やっと君を手に入れられるのだね…楽しみだな…」


「私も楽しみですわ」


 やっと今日、サターン様の奥さんになれるのだ。その上、サターン様が目覚めてくれるだなんて、こんな幸せな事が重なっていいのかしら?


 つい笑みがこぼれる。


 終始和やかな空気の中、2人で食事を頂いた。


 食後

「マリオネットは普段、この屋敷でどう過ごしていたのか知りたいから、いつも通り行動をしてくれるかい?俺は傍についてみているから」


「はい、かしこまりました。それでは参りましょう」


 いつも通り、まずは中庭へと向かう。


「おはよう、今日も朝早くからご苦労様。今日はどのお花がお勧めかしら?」


「おはようございます、マリオネットさま…」


 いつも笑顔で対応してくれる庭師が、なぜか顔をこわばらせ固まってしまったのだ。


「どうしたの?何かあった?」


 心配になって、彼の傍に駆け寄った。一体どうしたのだろう。もしかして、体調でも悪いのかしら?


「い…いえ、何でもありません。ただ、坊ちゃまが…」


 坊ちゃま?そうか、皆まだ、サターン様が目覚めた事を知らないのね。


「今朝意識が戻ったのよ。サターン様、彼が毎日このお庭を綺麗にしてくれているの。ここには、私の好きなお花を、沢山植えてくれているのですわ。今はコスモスがとても綺麗に咲いているのよね。


 今日もいくつかお花をもらっていくわね」


 いつもの様に、手際よく花を切っていく。いつもは近くで特に美しい花を見繕ってくれる庭師、でも今日は、なぜかものすごく離れたところからこちらを見つめているのだ。


「どうしてそんな離れたところにいるの?いつも通り、特に綺麗に咲いている花を教えてちょうだい。さあ、こっちに来て」


「いや…でも…」


 なぜか酷い汗をかきながら、サターン様の方をチラチラと見ている。もしかして、サターン様に怯えているのかしら?


「そんなに怯えなくても大丈夫よ。さあ、こっちに来て」


「は、はい!」


 恐る恐るこちらにやって来た庭師が、いつもの様に花を選んでくれるのだが…なんだか今日は、距離が遠い気がする。


 まあ、サターン様もいらっしゃるから、緊張しているのね。そう思い、いつも通りお花を見繕った。


「今日も素敵な花をありがとう。それじゃあ、私たちはそろそろ行くわね」


「は…はい、お気をつけて」


 いつも手を振って見送ってくれるのに、なぜか今日は、深々と頭を下げている。本当にどうしてしまったのかしら?

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