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最強ツンデレ闇令息に近づいたら溺愛されました  作者: Karamimi


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第74話:奇跡なの?

「マリオネット、本当にすまない。君をこんなに泣かせてしまうだなんて。どうやって償えばいいのだろう」


 オロオロとするサターン様。そんなサターン様を見ていたら、なんだか笑いがこみ上げてきた。本当に彼は、目覚めてくれたのだ。


「償いなんていりませんわ。あなたが私を、この国を守って下さったからこそ、今この場にいられるのです。あなたには感謝しかありませんわ。サターン様、どうかこれからもずっと、私の傍にいて下さい。


 それが私の、唯一の願いですから」


「もちろんだ、もう二度とマリオネットを泣かしたりはしないよ。半年意識を失っていたという事は、この半年で色々な事があったのだろう。もしかして、マリオネットを狙う輩が新たに現れたりはしていないよね?


 それにぺスタナ!あいつ、もしかしてまだ生きているのか?俺の手で、八つ裂きにしてやりたいと思っていたのだが…


 そういえば今日、俺とマリオネットが正式に結婚すると言っていたね。という事は、もしかしてずっとこの屋敷で暮していたのかい?今朝も俺の隣で寝ていたね。毎日俺の傍で寝てくれていたのかい?」


「いえ…昨日初めてサターン様の傍で寝ましたわ。本当は自分の部屋で眠るつもりだったのですが…ついうっかり寝てしまった様で…


 それから、あの戦いの日から、公爵家でお世話になっておりますわ。お義父様や使用人の方たちとも、すっかり仲良くなりましたし。それに領地の事も…」


「父上や使用人とも仲良くなっただって!俺が意識を失っている間に、そんなとこが…」


 なぜかサターン様が、ショックを受けている。何かまずい事を言ったかしら?


「お取込み中失礼いたします。お坊ちゃまが目を覚まされたと聞いたのですが…お坊ちゃま、本当に目を覚まされたのですね。でも、どうして…お坊ちゃまの魔力は、確かに少しずつ増えてはおりましたが、とても目を覚まされる状況ではなかったというのに…とにかく、一度検査をしましょう」


 グレース様が、血相を変えてやってきたのだ。そしていつもの様に、魔力を測る検査を始めた。


「信じられない…魔力が随分回復している…こんな事があるのか?旦那様も、急に魔力が回復したし…やはりマリオネット様が…」


 混乱するグレース様が、よくわからない事を呟いている。とはいえ、魔力量が回復しているという事は、危険な状態は脱出したという事でいいのかしら?


「やはりマリオネットの持つ優しいオレンジ色の光が、サターンの魔力を徐々に復活させたのではないのかい?私もマリオネットと一緒に過ごし、オレンジ色のオーラを浴びるようになってから、みるみる元気になったし。


 一度マリオネットのオーラを調べてみるのも、いいかもしれないね。それにしても、あれほどまでに落ちていた魔力量が、ここまで復活するだなんて。信じられないな」


 いつの間にか、お義父様までやって来ていた。顎に手を置き、何やら訳の分からない事を言っている。私の持つオレンジ色のオーラ?そういえば私は、その様なオーラが出ていると昔言っていた。


 でもそれが、何の意味を持つのだろう。


「父上、勝手に部屋に入ってくるのは止めて下さい。それから、マリオネットに近づいたのですか?彼女は俺の婚約者だ!二度と近づかないでくれ」


 私を抱きしめ、お義父様を睨みつけるサターン様。


「目覚めた途端これか…まあ、マリオネットはとても魅力的な女性だからね。サターンが執着するのも頷ける。とはいえ、なぜサターンの魔力が、一気にここまで回復した件に関しては、調べる必要がある。


 サターンが悩んでいた、長生きする方法も解明できるかもしれないよ。そういえば、昨日はマリオネットがサターンの傍に寄り添って眠ったのだよね?


 使用人の話では、眠る前に一度、さらに様子を見に来た時に2度、サターンの体が光ったと言っていた。もしかしたら長時間マリオネットの優しいオーラを浴びたことで、一気に魔力が回復したのかもしれない」


 サターン様の体が、光ったですって?そういえば眠る前に、使用人たちがその様な事を言っていた。


 もしかして本当に私が持つオーラが、魔力と何か関係があるのかしら?

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