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最強ツンデレ闇令息に近づいたら溺愛されました  作者: Karamimi


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第71話:お父様からの提案

「こちらこそ、ディーズ公爵家の方たちには非常に感謝しております。もしサターン殿がいなかったら、娘は今頃大嫌いなぺスタナ殿下に嫁がされ、心を壊されていたでしょう。我が国だってどうなっていた事か…


 こうやって私たちが平和に暮らせるのは、サターン殿はじめ、ディーズ公爵家のお力があったからこそです」


「お父様の言う通りですわ。サターン様がいなかったら、私は人を愛する事を知らなかったでしょう。好きでもない殿方に嫁ぎ、ただ何となく生きていたと思います。きっと今よりもずっと、辛い未来が待っていたのです。


 私は今、誰よりも幸せですわ。それもこれも皆、サターン様やお義父様のお陰です。ありがとうございます」


 私もお父様に続いて、笑顔でお礼を伝える。私が今こうやって幸せでいられるのは、サターン様を始め、公爵家の皆様のお陰なのだ。


「本当にあなた方は…私は昔から人間が嫌いでした。欲望にまみれ、皆と違うものを嫌い、排除しようとするやつらが。だが、あなた達の様な心が奇麗な人間もいるのですね…これからはどうか、家同士も末永く付き合っていければと」


「もちろんですよ。とはいえ、いつまでもマリオネットをサターン殿の婚約者として、この家に置いておくのもどうかと思います。世間ではあることない事を言って、面白がっている人間もおります。


 マリオネットが既にこの屋敷で生活する事を強く望んでいる事を考慮すると、そろそろけじめを付けた方がよいかと」


 けじめ?お父様は一体、何を言っているのかしら?よくわからない、ただ、お義父様は理解している様で


「私共は構いませんが、それだと本当にマリオネットが、この屋敷から逃げられなくなってしまいます。それでもよろしいのですか?」


 私が屋敷から逃げられなくなる?それは一体どういう意味なのだろう。増々よくわからず、首を傾げた。


「あなた、マリオネットが全く話についていけていないわ。ちゃんと説明してあげて」


 見かねたお母様が、助け舟を出してくれた。お母様の言う通り、ちゃんと説明してもらわないと困るのだ。


「そうだな、すまない。マリオネット、そろそろサターン殿とマリオネットの籍を入れようと考えているのだが、どうだい?このまま婚約者のままでいるよりも、正式にサターン殿の妻になった方が、社交界でも動きやすいだろう」


 なんと!けじめとは、そう言う事だったのね。


「それは本当ですか?嬉しいですわ。これでやっと私も、正真正銘サターン様の奥さんになれるのですね。ぜひ籍を入れたいです。今すぐでも構いませんわ!」


 やっとサターン様と、夫婦になれる。それが嬉しくてたまらない。サターン様が目覚めない限り、結婚は無理だと諦めていた。それでもいつかはと考えていたのだが、その時がこんなに早く来るだなんて。


「マリオネット、落ち着いてくれ。サターン殿が意識がない今、色々と手続きが必要でね。今すぐには厳しいのだよ」


「それでしたら、今日中に書類は整えますので、明日マリオネットとサターンの籍を、正式に入れると言うのはいかがでしょうか?」


 すかさずお義父様が、提案をしてくれたのだ。


「私共は問題ありませんが、さすがに今日中に書類をそろえるのは、大変ではありませんか?」


「問題ありませんよ。すぐにサターンとマリオネットが籍を入れられる様、手配を進めてくれ。明日までに、すべての書類を頼む」


「承知いたしました、すぐに手配いたします」


 近くに控えていた執事が、急いで出ていく。


 お義父様ったら、あのような無理難題を執事に言いつけるだなんて、さすがに可哀そうな気がする。


 ただ…


 なぜか執事の顔は、満面の笑みを浮かべていたのだが…気のせいだろうか。


「それでは私も明日の件で準備がありますので、これで失礼いたします。マリオネット、久しぶりにご両親が来てくれたのだ。ゆっくり話をしていくといい。それでは失礼いたします」


 お義父様も、そのまま部屋から出て行った。


 まさか話がこんな風に進むだなんて。


 明日には、サターン様の奥さんになれる。こんな嬉しい事が起こるだなんて。

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