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最強ツンデレ闇令息に近づいたら溺愛されました  作者: Karamimi


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第48話:配慮が足りなかったです

「おはよう、マリオネット。おはようございます、サターン様。それから改めて、ご婚約おめでとうございます!」


「「「おめでとうございます」」」」


 教室に入るや否や、レアを始め最近仲良くしてくれている令嬢たちが、祝福してくれたのだ。


「マリオネット様、レア様から聞きましたわ。ずっとサターン様に好意を抱いていらっしゃったのですってね。その上、ぺスタナ殿下に無理やり婚約者にされそうになったところを、サターン様に助けられたと」


「まるで恋愛小説のようですわ。最近お元気がなかったので、凄く心配していたのです。ですがマリオネット様が、愛する殿方と結ばれたと聞いて、私嬉しくて」


「私もですわ。お相手がサターン様という事はさておき、マリオネット様がお幸せで何よりです」


「ありがとうございます。皆様に祝福して頂いて、とても幸せですわ。5年間ずっと思い続けていたサターン様と婚約出来ただなんて、今でも夢の様で。皆様、どうかこれからはサターン様とも仲良くしてくださいませ。サターン様はこう見えて、とても優しいのですよ」


 今回の婚約をきっかけに、サターン様もクラスメイト達と仲良くして欲しい。あわよくば、友人を作って欲しい。そう思ったのだが…


「そうですわね…」


「ええ…」


 なぜか皆、笑顔なのだが若干顔を引きつらせている。一体どうしたのだろう…



「マリオネット、そろそろ授業が始まるよ。席に着こう」


 サターン様が、私の腕を引きそのまま席へと向かったのだ。せっかく皆と仲良くなるチャンスなのだから、少しくらい話をしてもいいのに…そう思ったが、確かに授業の時間も迫っている。そう思い、席に着いた。


 久しぶりの授業、もう二度と受けられないかもしれないと思っていた。今まで当たり前だと思っていた生活も、今回の件を通じて、当たり前ではなかったのだと実感する。


 そして授業が終わり、お昼休みだ。


「せっかくだから、皆で食べましょう。サターン様も、こちらに来て」


 少しでもサターン様がクラスに馴染めるように、皆で食事をする事を提案したのだが、なぜかクラスメイト達はまた顔を引きつらせている。


「俺はいい。俺がいると、皆が恐縮するだろう?君の近くにはいるから、ゆっくり皆と食べておいで」


 そう言って、少し離れた場所に座ったサターン様。


 “マリオネット、サターン様のところに行ってあげて。あの人、魔力持ちなのでしょう?きっと何か感じるものがあるのよ。ほら、クラスの皆も、サターン様の事を怖がっている節があるし。


 私自身も、正直まだ怖いの。あなたの気持ちもわかるけれど、無理してサターン様を、クラスに馴染ませようとしなくてもいいのではなくって?サターン様にとっても、負担だと思うし“


 私の元にやって来たのは、レアだ。どうやらレアは、サターン様が魔力持ちという事を知っている様だ。確かにレアが言う様に、サターン様には魔力があり、自分に良くない感情を抱いている人は、黒い靄を出していると言っていた。


 もしかしたら今も、黒い靄が見えるのかもしれない。


「私、サターン様と皆が仲良くできたらって思っていたけれど、サターン様にとっても皆にとっても、負担を強いようとしていたのね…レア、教えてくれてありがとう。私、サターン様の元に行ってくるわ」


「ええ、そうしてあげて」


 笑顔で私の背中を押してくれるレア。彼女には、本当に感謝しかない。


「サターン様、一緒に食事をしましょう」


「俺に気を使う必要はない。久しぶりの学院で、友人たちと話したい事もあるだろう。俺はここで変な輩が来ないか見張っているから、安心して食事をしてきてくれ」


「気など使っておりませんわ。私はサターン様と一緒に、食事がしたいのです。そうですわ、いつもサターン様がいらっしゃった、中庭の奥に行きましょう。あそこなら、2人でゆっくり食事が出来ます」


 サターン様の手を引き、思い出の丘へと向かったのだった。

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