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最強ツンデレ闇令息に近づいたら溺愛されました  作者: Karamimi


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第46話:どんな手を使っても手に入れる~ぺスタナ視点~

 “父上、兄上、その件なのですが、私はこのまま国を出る気はありません。マリオネットは美しいだけでなく、優しさと強さも兼ね備えております。まるで女神の様な女性なのです。


 もちろん、侯爵令嬢という事もあり、教養もある。きっともう、これ以上の女性には出会えないでしょう。それに何よりも、隣国にサターン殿の様な人間がいるという事は、我が国にとっても脅威になるのではないでしょうか。このまま放置しておくのもいかがかと“


 “ぺスタナ、お前は何を言っているのだい?確かに隣国に強力な魔法使いがいるという事は、ある意味脅威ではあるが…とはいえ、アンデルサン王国は、戦争を嫌う国だ。こちらから何かを仕掛けなければ、きっと…”


 “アンデルサン王国自体は、争いごとを嫌う国かもしれません。ですが、サターン殿は?ディーズ公爵家は?既に私は、マリオネットの件で、サターン殿に目を付けられております。いつ難癖をつけられ、我が国に攻め込んで来るか。


 サターン殿の魔力を使えば、1つの国など簡単に制圧できるでしょう。今はデズモン殿が元気ですからいいですが、今後の事は分かりませんし。


 なによりも私は、マリオネット以外、結婚相手に考えられないのです。マリオネットが手に入るのでしたら、喜んでエイラを手放しましょう。父上も兄上も、エイラの事は快く思っていなかったでしょう?“


 “あの平民を追い出すだって?それは本当か?父上!”


 “ぺスタナの気持ちは分かったよ。とはいえ、相手はかなりの魔力持ちだ。最悪、我が国に多大なるダメージを受ける事にもなりかねない。そう考えると、これ以上サターン殿を刺激しない方が…”


 “父上の気持ちもわかります。ですが、サターン殿はまだ16歳と若い。これから子供を作り、その子供がもし魔力持ちだったら?我が国は既に魔力を持っている人間が、デスモン殿しかいないのですよ!


 デスモン殿もいずれ歳をとる。そうなった時に、サターン殿とその子孫が攻めてきたら、我が国はひとたまりもありません。サターン殿さえ潰してしまえば、魔力の血を引く人間は公爵殿だけになりますが、彼は既に重大な病が見つかっているという噂です。


 きっともう、子供は望めないでしょう。


 やはり今のうちに、サターン殿を潰しておいた方が、将来的に我が国は安泰なのですよ!父上、ご決断を!」


 “だが…”


 “父上、ぺスタナの言う事は一理あるでしょう。アンデルサン王国にずっと魔力を受け継ぐ者がいるという事は、我が国にとっていずれ脅威になるかもしれません。リスクはかなり高いですが、我が国を誇る大魔法使い、デスモン殿にかかればきっと、サターン殿を倒すことが出来るでしょう”


 “お前たちの気持ちは理解した。だが、デスモン殿は我が国にとっても、非常に貴重な人材だ。彼を失う訳にはいかないし、何よりもこの様な大切な事を、私達王族だけで決める訳にはいかない。


 ちょうどこの後、貴族会議が開かれる事になっている。デスモン殿の意見も聞きつつ、貴族たちにも判断してもらおう。それでいいかい?ぺスタナ“


「ええ、もちろんです。その会議は、私も通信機越しに参加させていただきます」


 “ぺスタナ、きっと貴族たちも君の気持ちを、理解してくれるだろう。それにサターン殿はまだ16歳だ。35歳のデスモン殿が、そんな小僧に負けるわけがないしな。大丈夫だ、きっとうまく行くから”


 そう言って笑った兄上。


「私も我が国の貴族たちなら、聡明な判断をして下さると信じておりますよ。何よりも、デスモン殿ならきっと、喜んで引き受けて下さるはずです」


 兄上が言った通り、我が国の国民性を考えたらきっと、私の話に賛同してくれるはずだ。もちろん、賛同してもらう様に、話しは持って行く予定でいる。


 サターンさえこの世からいなくなれば、全てがうまく行く。


 待っていてくれ、マリオネット。必ず君を迎えに行くから。

※次回、マリオネット視点に戻ります。

よろしくお願いします。

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