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最強ツンデレ闇令息に近づいたら溺愛されました  作者: Karamimi


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第42話:無事婚約しました

「マリオネット、俺は世間から魔王の生まれ変わりと言われている人間だ。皆俺の存在に怯えている。実際俺は、魔力を持っている。俺の事が怖いか?」


 真っすぐサターン様が、私を見つめる。怖い訳がない、彼は誰よりも優しい事を、私が一番よく分かっているから。たとえ魔力を持っていようとも、周りからどう思われていようと関係ない事だ。


「怖い訳がありませんわ。魔力があろうがなかろうが、サターン様はサターン様です。お優しくて強くて、私のヒーローですわ」


「マリオネットなら、そう言ってくれると思ったよ。今日も心地よいオレンジ色のオーラが出ているしね。ありがとう、マリオネット。これからはずっと一緒だ」


 サターン様がそう言って抱きしめてくれる。非常に心地いいのだが、オレンジ色のオーラとは一体何だろう?


「サターン様、オレンジ色のオーラとはなんですか?」


「ああ…俺は物心ついたころから、俺に対して相手がどう思っているのか、オーラの色で感じる事が出来るのだよ。ほとんどの人間が、俺に対して負の感情を抱き、黒い靄の様なオーラを出している。


 だがマリオネットだけが、オレンジ色の心地よいオーラを出しているのだよ。ちなみに君の両親は黄緑色のオーラが出ているよ」


 なるほど、そんなオーラが見えるのか。という事は、出会った時から私がサターン様に好意を抱いていたという事を、サターン様は見抜いていたという事か。なんだか恥ずかしいけれど、私自身も隠していなかったのだから問題ないか。


「その様な物が見えるという事は、辛い事も沢山おありだったのでしょう。これからは、私がサターン様に良くない感情を抱いている人間たちから、お守りいたしますわ」


 今回は、サターン様に守られる形になってしまった。今度は私が、サターン様を守ろう。


「ありがとう、マリオネット。だが守るのは俺の役目だ。君は俺の傍にいてくれるだけで十分だ」


 サターン様はそう言ってくれても、私は彼を守りたいのだが…


「君たちの惚気話はこれくらいにして、本題に入ろう。今日皆様に集まって頂いたのは、他でもない。我が息子、サターンとファレリス侯爵家のご令嬢、マリオネット嬢を婚約させるためだ。ファレリス侯爵殿、夫人、マリオネット嬢、本当に婚約をしてもいいのですね?」


 改めて公爵様が私たちに確認を取る。


「「「もちろんです(わ)」」」


 私達親子の声が被る。ずっとずっと私は、サターン様の事が大好きだったのだ。両親だって、その事を痛いほど理解している。私達に拒否する理由など、何一つない。


 私達の返事を聞くと、公爵様が一枚の書類を持ってきた。


「それでは、ここにサインをお願いします。私どものサインは、済んでおりますので」


 これは、婚約届だ!ついに私も、婚約をするのね。


「マリオネット、固まってどうしたのだい?後は君がサインをするだけだよ」


 いけない、つい色々と考えてしまった。お父様に促され、ゆっくりとペンを握り、慎重にサインをする。


「これで正式に、サターンとマリオネット嬢は、婚約者同士ですね。貴族学院卒業も迫っておりますし、今後の事についても、早急に話を進めて行きましょう。ファレリス侯爵殿、夫人、マリオネット嬢、これからは家族として仲良くやって行きましょう」


「こちらこそ、よろしくお願いします。まさかディーズ公爵家とこんな風に繋がりがもてるだなんて、とても光栄ですな」


「ディーズ公爵様、サターン様、結婚式の準備等は、私にお任せください。こういうのは、私は得意ですの。マリオネットのドレスやサターン様のタキシードも、私共の方で、全て手配させていただきますわ」


「それは助かります。サターンの母親は、早くに亡くなっておりますので」


 お父様とお母様、公爵様が話に花を咲かせている。あまり公の場に姿を現さない公爵様、優しそうな方でよかった。


 それにしても、まさかサターン様と婚約が結べるだなんて、まるで夢みたいだ。正直まだ、信じられない。


 夢なら覚めないでほしいと願うほどに…

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