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最強ツンデレ闇令息に近づいたら溺愛されました  作者: Karamimi


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第41話:衝撃の事実

「お父様、お母様、サターン様が恩人というのは、一体どういう意味ですか?私とサターン様の婚約話は、いつから出ていたのですか?私だけ全く話が付いていけていないのですが」


 王宮では王族の方たちがいたうえ、ぺスタナ殿下の件でゴタゴタしていたこともあり、婚約話について聞く事が出来なかった。とはいえ、ずっとモヤモヤしていたのだ。


「マリオネットには、何もまだ話していなかったね。君がぺスタナ殿下に嫁ぐことを決めたあの日、サターン殿が我が家を訪ねて来てくださり、マリオネットと婚約をしたい旨を伝えて下さってね。


 さらにぺスタナ殿下がこの国に来た本当の目的や、彼の悪事についても色々と話してくださったのだよ。


 “マリオネットとの婚約を承知して頂けるのでしたら、ぺスタナ殿下の悪事を全て暴きます。マリオネットと侯爵家の評判を落とすような事は絶対しませんので、どうかマリオネットとの婚約を認めていただけないでしょうか”


 そう言って下さってね。正直私たちも、マリオネットとぺスタナ殿下を婚約させる事に抵抗があってね。とはいえ、頑固なマリオネットをどう説得しようか頭を抱えていたのだよ。そんな時、マリオネットが唯一好意を抱いているサターン殿からの申し出を頂いたのだよ。


 まさに渡りに船とはこのことだ」


「まさかサターン様の方から、婚約の申し出を頂けるだなんて。それもこのタイミングで。本当にマリオネットは、幸運の持ち主だわ。もちろん、私たちも二つ返事で申し出を受け入れたの。


 今回の件も、サターン様が全て手配してくださったのよ。すぐにでもあなたに話したかったのだけれど、レアちゃんが“せっかくならマリオネットを驚かせましょう”と提案してくれてね。


 それで今日まで内緒にしていたのよ」


 両親が嬉しそうに教えてくれた。


「私がぺスタナ殿下との婚約を決めてから、数日しか経っておりませんよね。それなのに、その短時間でそこまで進めたのですか?」


「ぺスタナ殿下の件は、以前から調べていたからね。とはいえ、短時間で色々と調べるために、能力を使ったのは事実だ」


「能力?」


 一体サターン様は、何をおっしゃっているのだろう。言っている意味が分からず、首をコテンと傾ける。


「マリオネットは本当に可愛いね。君のこんな可愛い顔を、こうやって見られる様になるだなんて、本当に幸せな事だ。マリオネット、今から俺の秘密を話すから、どうか聞いてほしい」


 真っすぐサターン様が、私を見つめる。その瞳は、真剣そのもの。ただ、どこか不安げにも見えるのは、気のせいだろうか…


「我がディーズ公爵家は、代々魔力持ちなんだ。もちろん俺も、魔力を持って生まれてきた。その魔力を使って、今回ぺスタナ殿下の調査をしたのだよ」


 魔力持ちですって…


 魔法なんて、本の世界でしか見た事がない。この世に、魔力を持った人間がいるというの?にわかに信じられないが、サターン様の表情を見る限り、嘘を付いている様には見えない。


「マリオネット嬢が驚くのも無理はないね。サターンは、我がディーズ公爵家の人間の中でも、ひときわ魔力量が多くてね。魔力を完全に自分の物にするのに、随分時間がかかってしまった。


 やっと最近、魔力を完全に自分のものに出来たのだよ。しばらく学院を休んでいたのも、そのせいなんだ。魔力を完全に取り込むためには、かなり体への負担が大きいからね。一時は生死を彷徨った事もあったくらいだよ」


「生死ですって!サターン様、お体は大丈夫なのですか?」


 公爵様の言葉に、背筋が凍り付く。まさかサターン様が、そんな状態になっていただなんて…


「ああ、既に体にはなじんでいるから、今は全く問題ないよ。マリオネット、今まで君を避けてすまなかった。魔力が完全に体になじむまでは、どうしてもうまくコントロールできなくてね。


 君を見ると体が異常に反応してしまい、魔力が暴走しそうになるのだよ。万が一マリオネットに危害を加えてはいけないから、極力近づかない様にしていたのだ」


 なんと!まさかそんな理由があっただなんて。だからずっと、私に極力近づかない様にしていたのね。それなのに私ったら、図々しくサターン様の元に押しかけてしまって。なんて事をしていたのかしら!

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