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最強ツンデレ闇令息に近づいたら溺愛されました  作者: Karamimi


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第39話:決着がつきました

「そんなに我が国の王宮が、信用できませんでしたか?別の場所に屋敷を借りていたうえ、そこの地下室で自国とのやり取りをしていただなんて。アジトを調べたら、自国と通信したやり取りの証拠が色々と出てきましたよ。


 さらに気が大きくなったあなたは、酒屋で色々と話をしていた様ですね。その時の映像なども、入手できました。平民しかいないと思って、油断しましたか?


 ちなみにあなたが使っていたあの屋敷、元々公爵家所有の屋敷なのですよ。今は使っていないので、使用人に管理させていたのですが、まさかあなたが利用するだなんて」


 近くにいた使用人たちが、ものすごい量の書類などを持って、やって来たのだ。


「もしまだご不満なら、映像を流しましょうか?」


「止めろ…あの屋敷がディーズ公爵家の屋敷だっただなんて…そんな…」


「ちなみにあなたが雇っていた使用人たちも、公爵家の使用人ですよ」


 サターン様の言葉を聞き、がくりと肩を落とし、その場に膝をつくぺスタナ殿下。


「まさかあなたが、その様な恐ろしい計画を立てていただなんて…申し訳ないが、今すぐ荷物をまとめて帰国していただきたい。これ以上、ぺスタナ殿下をこの国に残しておく訳にはいきませんので」


 陛下が冷たい眼差しで、ぺスタナ殿下を見つめていた。


「お待ちください、確かに私のやった事は、この国を冒涜する最低な行為です。本当に申し訳ございませんでした。マリオネット嬢の事は、諦めます。ですので、どうか貿易だけは、させていただけませんでしょうか。


 もちろん、あの様な紙は使用しません。そちらが準備してくださった書類で構いません。ですからどうか、よろしくお願いいたします」


 必死にぺスタナ殿下が、頭を下げている。この人も一国の王子だ。このままのこのこ国に帰る訳にはいかないのだろう。


 それに何よりも、マントレス王国とこのまま貿易の話を続けた方が、我が国にも利益が大きいのだ。


「そうはおっしゃられましても…」


 チラチラとこちらに目を向ける陛下。どうやらサターン様の顔色を伺っている様だ。そっとサターン様の方を向くと、鋭い瞳で陛下を睨みつけていた。


「陛下、私はどちらでも構いませんよ。ただし、ぺスタナ殿下には二度とマリオネットに近づかないでもらいたい。もちろん、私も近づかせるつもりはありませんが」


「もちろん、二度とマリオネット嬢には近づきません!私には、国に残してきた最愛の女性がおりますので。アンデルサン王国と貿易の話がまとまり次第、すぐに国に戻る予定ですから」


「そうですか。承知いたしました。それでは私共には、もう用はありませんね。これで失礼いたします」


 その瞬間、体がふわりと浮き上がった。隣にいたサターン様に、抱きかかえられた様だ。


「サターン様、ここは王宮です。自分で歩けますわ」


 陛下たちがいるのに、抱きかかえられて退場だなんて、さすがに貴族令嬢としてマナー違反だ。


 だが、下ろされるどころか、さらに抱きかかえている力が強くなる。


「マリオネットはあの男のせいで、随分怖い思いをしたのだろう?俺が来てからも、小刻みに震えていたし。それに何よりも、もう俺自身がマリオネットから離れたくはないのだよ。どうか今は、俺の我が儘を受け入れてほしい」


 真っすぐ見つめる黒い瞳、どこか不安げでその瞳が胸に突き刺さる。ずっと大好きだった人。今その人の腕の中にいる…


 今はサターン様に甘えてもいいか…


 そっと彼の首に手を回した。温かくて落ち着く…


 ずっとこうして居られたらいいのに…

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