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最強ツンデレ闇令息に近づいたら溺愛されました  作者: Karamimi


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第33話:すぐに行動開始だ~サターン視点~

「父上、今宜しいでしょうか」


「珍しい事もあるのだね。サターンが私を訪ねてくるだなんて。そんなに怖い顔をして、どうしたのだい?」


 白々しい父上だ。俺がなぜここに尋ねて来たのか、知っているはずなのに!


「父上、先日王宮での夜会で、マリオネットに会ったのですよね?あの日一体、何があったのですか?あの腹黒王子が、マリオネットに何か仕掛けたのでしょう?」


 考えただけで、怒りで体が震える。


「相当いら立っているね。私はただ、マリオネット嬢がぺスタナ殿下に言い寄られて困っていたから、2人の間に入っただけだよ。ぺスタナ殿下、相当マリオネット嬢の事が、気に入っていた様だね。


 サターン、今後どうするかは全て君に任せるよ。そろそろサターンの妻を、選ばないといけない事だしね。サターンが自ら探してきてくれるのなら、こちらも手間が省けよ。


 とはいえ、あまり魔法の力を公にしてはいけないよ。それに魔法は非常に便利だが、命を削る事も忘れてはいけない。私達は、他の人よりもただでさえ短命なのだから」


「父上が俺の心配をして下さるだなんて、珍しいですね。あなたは人間に全く興味のないに人なのに」


「これでも実の息子でもあるサターンの事は、気にかけているつもりなのだが…それに、マリオネット嬢、あの子の事も気に入っているしね」



 ニヤリと父上が笑った。


「俺をからかっているおつもりですか!とにかく、自分の結婚相手の件も、ぺスタナ殿下の件も、全て任せて下さるという事でよろしいですね?」


「ああ、構わないよ。サターン、これは私が調べたぺスタナ殿下の資料だよ。君も知っているかと思うが、あの男の悪事の証拠が詰まっている。これを使いなさい。ささやかな私からのプレゼントだ。それから、あまりゆっくりしている暇はないよ。早急に動いた方がいい。早く行きなさい」


 そう言うと、父上が膨大な資料を渡してくれたのだ。


「ありがとうございます。それではこれで、失礼いたします」


 父上の部屋を出ると、すぐに自室に戻った。


 魔法は確かに便利だが、体への負担が大きい。我が公爵家は、代々他の貴族に比べると10年くらい寿命が短いのだ。特に魔力を使いすぎると、若くして命を落とすことも珍しくはない。


 昔は寿命など興味はなかったが、マリオネットとの未来を考え始めた今は、少しでも長く生きて、マリオネットの傍にいたいし、彼女をずっと守っていきたい。その為にも、極力魔法は使うべきではないのだろう。


 とはいえ、簡単な魔法なら問題ない。まずはマリオネットが今どんな状況に置かれているのか、さらにあの腹黒王子がどう動いているのか、調べないと。


 すぐに魔法で、動物たちを出した。こいつらは俺の分身。こいつらを使って、情報を収集するのだ。


 さらに、ある人物たちに手紙を書いた。


「今すぐこの手紙を届けてくれるかい?」


 執事に手紙を渡す。宛先を見た執事が、一瞬目を大きく見開いたが、すぐに元の表情に戻ると


「承知いたしました。すぐに届けてまいります」


 なぜか黄色のオーラを放ちながら、部屋から出て行った。あの男、いつもオーラなど放たないのに…まあいい。


 さて、準備は整った。


 後は行動に移すだけだ。


 ふとマリオネットの笑顔が、脳裏に浮かんだ。俺に人の温もりを教えてくれた、大切な女性。今まで散々傷つけてしまった大切な人。


 今度こそ俺の手で、幸せにしたい。その為にも、今が正念場だ。

※次回、マリオネット視点に戻ります。

よろしくお願いします。

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