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最強ツンデレ闇令息に近づいたら溺愛されました  作者: Karamimi


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第32話:何が起こっているのだ?~サターン視点~

 令息共を追い払うと、マリオネットは俺からすっと離れ、お礼を言って去って行ってしまったのだ。いつもオレンジ色のオーラで包まれているマリオネットが、青いオーラで包まれ去っていく。


 一体どうなっているのだ?いつもなら、嬉しそうに俺に話しかけてくるはずなのに…それにあの青いオーラは一体…


 困惑しつつ、教室に入った。さっきのマリオネットの様子を思い出す。昨日父上に助けてもらったと言っていたな?一体どういう意味だろう。


 それに今日のマリオネットは、なんだか様子がおかしい。


 不思議に思いつつ、マリオネットを見つめる。今まではマリオネットを見る事も出来なかった。でも今は…


 すると、マリオネットも俺の方を向いてくれたのだ。ただ、目が合った瞬間、すっとそらされてしまった。


 本当にどうしてしまったのだろう…もしかして、俺の事が嫌いになったのか?


 いいや、そんな事はないはずだ…でも、いつもと違うオーラを発しているマリオネット。あの青いオーラには、一体どういう意味があるのだろうか…


 とにかく一度、彼女ときちんと話をしよう。今まで俺は、ずっとマリオネットを避けてきたのだ。その件も、しっかり謝罪しないと。そう思っていたのだが、マリオネットは俺を避けるかのように、授業が終わるとどこかに行ってしまうのだ。さらにいつも俺を追って丘に来ていた放課後ですら、令嬢たちとお茶を楽しんでいた。


 やっぱり何かがおかしい。一体どうなっているのだ?不安からマリオネットの様子を、そっと見つめる。きっと帰りなら、マリオネットと話が出来るはずだ。そう思っていたのだが、結局彼女に話しかける事が出来なかった。


 マリオネット、一体どうしてしまったのだろう…それにしても、こんな風に避けられるという事は、想像以上に辛いものなのだな。俺はずっと、マリオネットを避けてきた。それがどれほどマリオネットには、辛かったか。


 それでも彼女は、俺の傍にずっといてくれたのだ。それなのに俺は、いつも自分の事ばかりで、マリオネットの事を考えてやれなかった。


 だから彼女も、俺に愛想をつかしたのかもしれない。もうマリオネットは、俺の事などなんとも思っていないのかもしれない。


 だが、俺はもう、マリオネットを諦める事など出来ない。初めて俺に、人の温もりを教えてくれた大切な子。やはり、このまま身を引けるほど、俺は聞き訳のいい人間ではない。


 明日きちんと、マリオネットと話をしてみよう。


 そう思っていたのだが、翌日マリオネットは、学院に来なかったのだ。


 どうして学院に来ないのだ?もしかして俺の事が嫌で、休んでいるのか?ついそんな事を考えてしまう。


 その時だった。


「マリオネット様、今日はどうされたのですか?昨日あんなに元気そうだったのに。もしかして、ご病気なのかしら?」


 令嬢たちの声が聞こえてきたのだ。そこにはマリオネットの親友、第二王女の姿もある。


「いえ…マリオネットは元気なのですが…今日はちょっと、王宮に呼ばれている様で…ほら、昨日も話した通り、どうやらぺスタナ殿下がマリオネットに好意を抱いている様で…」


「まあ、そうだったのですね。マリオネット様は、とてもお美しい方ですから。それはおめでたいですわ。まさかあんなにも魅力的な、ぺスタナ殿下に見初められるだなんて」


 何だと!マリオネットが、あの隣国の王子に見初められただと!確かにあの男は、見た目だけは美しい。


 だが…


「皆様、マリオネットは、ぺスタナ殿下に恐怖を抱いているのです。ですから、彼とマリオネットが婚約を結ぶことはありませんわ。ただ…ぺスタナ殿下が随分マリオネットを気に入っていて…もしかしたら無理やりマリオネットと、婚約を結ばせるように仕向けるのではないかと不安で…


 父や兄には、決してそのような事はしないでほしいと、伝えてはあるのですが」


「まあ、そうなのですか?ぺスタナ殿下は、とても魅力的な方ですのに…」


 どうやらマリオネットは、あの王子との婚約は望んでいないらしい…だが、あの腹黒王子の事だ。もしかしたらマリオネットを、無理やり婚約者に!


 そうか…だから昨日、様子がおかしかったのか。そういえば昨日、マリオネットが父上に助けてもらったと言っていたな。


 もしかして、父上が何かを知っているのか?とにかく、あの腹黒王子が、もしマリオネットに何かをしたら!

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