表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強ツンデレ闇令息に近づいたら溺愛されました  作者: Karamimi


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
26/94

第26話:殿方が怖いです

 翌朝、貴族学院の制服に着替え、学院へと向かう。学院にはぺスタナ殿下はいないし、今日両親とお兄様が王宮に行って、ぺスタナ殿下との件を話して来るはず。きっと大丈夫だ。


 そう自分に言い聞かせる。


「マリオネット、昨日は大変だったわね。大丈夫だった?」


 馬車を降りたところで、レアが私の元にやってきてくれたのだ。レアの顔を見た瞬間、なんだか心が落ち着いた。


「おはよう、レア。昨日は色々とありがとう。お兄様にも話してくれたのよね。お陰様で、随分と気持ちが落ち着いたわ」


「嘘おっしゃい!顔色があまり良くないわ。そうよね、昨日あれだけ怖い思いをしたのだから。私もお父様やお兄様には状況を話しておいたのだけれど…ごめんね、大切なお客様とあって、お父様もお兄様も、ぺスタナ殿下に強くは出られない様で。


 本当に情けない話なのだけれど…」


 レアが申し訳なさそうに、話してくれた。まさか陛下や王太子殿下にも、話しをしてくれていただなんて。


「私の為に、色々と動いてくれてありがとう。レアには、いつも助けてもらってばかりね」


「何を言っているのよ、私の方こそ、いつもあなたに助けられているわ。昨日だって、アリアの件、ありがとう。あの後カロイド様と、かなりいい感じになった様よ。アリアもあなたには、感謝していたわ。


 それに何よりも、私たちは親友でしょう?あなたが困っていたら手を差し伸べるのは、当然だわ」


 優しい眼差しでほほ笑んでいるレアを見たら、胸が熱くなった。


「ありがとう、レア。あなたは最高の親友よ」


 レアに抱き着いた。温かいレアの温もりを感じたら、なんだか元気が出てきた。


 いつまでもぺスタナ殿下の事を、引きづっていても仕方がない。


「マリオネット嬢、久しぶりだね。聞いてよ、あの男のせいで、酷い目に遭ったよ。でも、やっと停学期間が終わって、今日から学院に来ることが出来たんだ。そうそう、聞いたよ。


 マリオネット嬢も本格的に、婚約者を探し始めたのだってね。僕なんてどうだい?あいつのせいで停学という不名誉を与えられたが、僕は由緒正しい、ラフレス侯爵家の人間だし、侯爵位を継ぐことも決まっている。


 見た目も美しいし」


 私達の元に現れたのは、数ヶ月前サターン様によって、停学に追い込まれた侯爵令息、アントニー様だ。どうやら今日から復学した様だ。相変わらず自分勝手な言い分を並べている。まるでぺスタナ殿下の様だ。


 レアもあっけに取られて固まっていた。


「さあ、マリオネット嬢。一緒に教室に向かおう」


 そう言ってアントニー様が、私の手に触れた時だった。昨日と同じような、ものすごい嫌悪感に襲われたのだ。


「いや」


 とっさに手を振り払ってしまった。さすがに失礼だったかもしれない。ただ、どうしても無理で、無意識に近い状態で振り払ってしまったのだ。


「申し訳ございません、あの…私…」


 「マリオネット嬢、大丈夫かい?アントニー殿、学院に復帰して早々、マリオネット嬢にちょっかいを出しているのかい?可哀そうに、マリオネット嬢が怯えているではないか。もう大丈夫だよ、俺たちと一緒に教室に行こう」


 私の元にやって来たのは、クラスメートの令息たちだ。


「あの…私は…」


 令息たちに囲まれ、一気に恐怖に襲われる。今までこんな事はなかったのに…私、一体どうしてしまったのかしら?


「マリオネット嬢、体調がよくないのかい?可哀そうに、俺が医務室に連れて行ってあげるね」


 1人の令息が、私に触れようとしたのだ。


 いや、お願い、私に触れないで。恐怖から体が縮こまり、強く瞳を閉じた。


「マリオネットは私が…」


 レアの声が聞こえたと思ったら、次の瞬間、誰かに抱き寄せられる感覚に襲われた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ