表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強ツンデレ闇令息に近づいたら溺愛されました  作者: Karamimi


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/36

第21話:夜会スタートです

 しばらくすると、レア達王族が入場してきた。レアの婚約者として、お兄様も一緒にこのタイミングで入場している。


 そしてそこには、マントレス王国の第二王子、ぺスタナ殿下のお姿も。彼が姿を現した瞬間、令嬢たちから悲鳴のような黄色い声が、あちらこちらから聞こえてきた。


 確かに美しい人ではあるが、何だろう。この違和感は…なんというか、笑顔が胡散臭いというか。もちろん、そんな事は本人には言えない。


 その後、陛下の挨拶が終わり、本格的に夜会スタートだ。


「マリオネット嬢、いらしていたのですね。お一人でいらしていると知っていたら、私がエスコートいたしましたのに」


「マリオネット嬢、よろしければダンスを一緒に踊りませんか?」


「いいや、俺と踊りましょう」


「ダンスよりも、こちらで一緒にお話しをしませんか?侯爵殿から聞きましたよ。マリオネット嬢が、婚約者を本格的に探し始めたと」


 一斉に令息たちに囲まれたのだ。


「あ…あの、私は、その…」


 ちょこちょこ令息たちに話し掛けられることは、今までにもあった。ただ、こんなにたくさんの令息に話し掛けられるだなんて。とにかく、令嬢らしくしっかり対応をしないと。


「皆様、私に気遣って頂き、ありがとうございます。ですがまだ、王族の方々との挨拶も終わっておりません。少し私に、ご挨拶をするお時間を頂けますか。それではまた、後ほど」


 令息たちに挨拶をした後、急いでレアの元へと向かう。近くには令嬢たちに囲まれた、ぺスタナ殿下の姿も見える。


「レア、アレアちゃん、こんばんは。しばらく見ない間に、アレアちゃんもずいぶん大きくなったわね」


「マリオネットお姉様!お久しぶりですわ。ええ、私はもう、立派なレディですから」


 相変わらず可愛らしいアレアちゃん。


 ただ…


「ぺスタナ殿下は確か、アレアちゃんと婚約をするために来たのではなかった?いいの?ぺスタナ殿下の元に行かなくて」


 ちらりと殿下の方を見ると、相変わらず令嬢たちと楽しそうに話している。


「もう、マリオネットお姉様ったら!ぺスタナ殿下との婚約が、正式に決まっている訳ではありませんわ。ただ王族で婚約者がまだいない王女が私だけですので、名前が挙がっただけ。


 それに、あんなに令嬢に人気の殿方はちょっと…私は、物静かであまり目立たないような殿方が好きなのです」


 頬を赤らめ、チラチラとある令息に視線を送るアレアちゃん。彼は確か、侯爵令息のカロイド様だわ。非常に勉学に優れていると聞いたことがある。


 そうか、既にアリアちゃんには、思い人がいるのね。


「アリアちゃん、せっかく思い人がいるのだから、話しかけてみたらどう?今カロイド様、1人でいるわよ。ほら、行きましょう」


「あっ、マリオネットお姉様…」


 困惑するアリアちゃんの腕を引き、カロイド様の元へと向かう。


「こんばんは、カロイド様」


 私が声をかけると、こちらをゆっくりと振り向くカロイド様。


「カロイド様、こんばんは。あの…その…」


「アリア殿下、マリオネット嬢、こんばんは。アリア殿下は、ぺスタナ殿下の元に行かなくてもよろしいのですか?あなた様が、殿下の婚約者最有力候補だと聞いておりますが…」


 カロイド殿下が、アリアちゃんに問いかけている。ここは違うとしっかり誤解を解かないと。でも、私が出しゃばるのもどうかと思う。


 そっとアリアちゃんの方を向いた。


「わ…私はぺスタナ殿下には、興味はありませんわ。それに私が殿下の婚約者最有力候補と言う訳ではありませんし…何よりも、その…あの…」


「アリアちゃんは、あまり殿下に興味がないようなのですのよ。そうだわ、アリアちゃん、せっかくだから、カロイド様とダンスを踊ってきたらどう?」


「マリオネットお姉様!カロイド様にご迷惑ですわ」


 何だかまどろっこしくなって、ついダンスの提案をしてしまった。そんな私に、すかさず抗議の声をあげるアリアちゃん。増々顔が赤い。


「迷惑だなんてとんでもない。せっかくマリオネット嬢がそうって言ってくれているのだから、その…アリア殿下、よろしければ一緒にダンスを踊りませんか?」


 こちらも頬を赤らめながら、アリアちゃんに手を伸ばしている。


「わ…私でよろしければ、よろしくお願いします」


 少し恥ずかしそうにカロイド様の手を取ったアリアちゃん。そのままホールの真ん中へと消えて行ったのを、静かに見送った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ