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最強ツンデレ闇令息に近づいたら溺愛されました  作者: Karamimi


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19/94

第19話:心配です

「レア、今日もサターン様、お休みの様ね。もう1ヶ月もお休みされるだなんて…サターン様、どうしたのかしら?もしかして、病気にかかっているのかしら?それとも私が毎日丘に押しかけていたから、嫌になってしまったのかしら?」


 “悪いがしばらくは、ここに来られない”


 そう言い残して去って行ったサターン様は、翌日からずっと学院をお休みしている。彼はずっと1人で丘で過ごしていた。もしかしたら私が図々しく毎日丘に押しかけて行っていたから、嫌になってしまったのだろうか。


 それとも、何かの病気にでもかかっているのかしら?思い返してみれば、サターン様がお休みする少し前から、体調があまり良くなさそうだった気がするし…


「マリオネット、そんなに深刻そうな顔をしなくても大丈夫よ。きっとそのうち、学院にいらっしゃるわ。もしかしたら、公爵様のお仕事をお手伝いしているのかもしれないし。決してあなたの事が嫌だった訳ではないから、安心して」


「どうしてそう言いきれるの?そもそもあなた、私とサターン様が仲良くする事を、嫌がっていたじゃない」


 散々サターン様に近づかせない様にしていたレアなのに、一体どうしたのかしら?


「別に私は、あなたとサターン様の仲を引き裂こうとかは、考えていなかったわ。ただ、マリオネットには幸せになって欲しかっただけよ。それよりも、サターン様は一体どうしたのかしら?1ヶ月も貴族学院をお休みするだなんて。もしかして、裏で何か動いているのかしら?あの人、マリオネットの事になると、何でもしそうだし…」


 何やらレアがブツブツと呟いている。


「レア、あなた、何か知っているの?」


「いいえ、何も知らないわよ。マリオネットはサターン様の事が、好きなのでしょう?それなら、彼が学院に戻って来るのを待つしかないのではなくって?」


「そうなのだけれど…貴族学院卒業まで、後2ヶ月しかないでしょう?サターン様が貴族学院に来ないまま、卒業してしまったらと思うと…きっと卒業したら、サターン様はほとんど公の場には姿を現さないと思うの。そうなったら、もう二度とサターン様には会えないかもしれないわ」


 もしサターン様にもう会えなくなったら…そう思うと、涙が込み上げてきたのだ。


「泣かないでよ。きっと大丈夫よ、それにあの男、あなたが思っている以上に…いいえ、何でもないわ」


「レア、サターン様の事で、何か知っていることがあるの?」


 何だか今日のレアは、様子がおかしいのだ。


「いいえ、何も知らないわ。それよりも、2週間後にマントレス王国から第二王子が来るでしょう?どうやら花嫁を探しに来るようよ。一番の有力候補は、妹のアレアなのだけれどね。今その準備で、大忙しなのよ」


 急に話題を変えてきたレア。増々怪しい。


「レア、あなた今、話をそらしたでしょう。やっぱりサターン様の件、何か知っているのではなくって?」


「もう、マリオネットったら。どうして私が、サターン様の事を知っていると思うの?私、あの人の事が怖くて、極力近づかない様にしているのに。それよりも、マントレス王国の第二王子、ぺスタナ殿下は、とても魅力的な人なのですって。


 ぺスタナ殿下が入国された翌日には、王宮で盛大な夜会が開かれる事は、あなたも知っているでしょう?もしかしたらぺスタナ殿下に、マリオネットが見初められるかもしれないわね」


 この子、一体何を言っているのかしら?


「レアったら、一体何を言っているの?さっき、殿下の一番の婚約者候補は、あなたの妹のアレアちゃんだって、言っていたじゃない。それに私は、他国の王族には、興味はないわ」


 本当は私も分かっている。貴族学院卒業まで、もうあと2ヶ月しかないのだ。いい加減サターン様の事は諦めて、本格的に婚約者選びを始めないといけない事は。


 いくら私がサターン様の事を思っていても、相手が私に興味がないのだ。それでも学生の内は、サターン様との思い出をと思っていたが、彼が学院に来ない今、もうどうする事も出来ない。


 思い返してみたら、いつも私から彼に話しかけていたし、サターン様は迷惑そうだった。私はいつも、自分の事しか考えていなかった。


 これ以上、サターン様にご迷惑をかけてはいけないのかもしれない…


「マリオネット、そんな顔をしないで。とにかく、2週間後の夜会はちゃんと参加してよね」


「ええ、分かっているわ」


 さすがに他国の第二王子の来国祝いに参加しない訳にはいかない。きっとたくさんの貴族が参加するだろう。そろそろ現実を見るためにも、夜会では殿方にも目を向けてみよう。


 サターン様の為にも、自分の未来の為にも…

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