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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

幸凶至片

作者:忍原富臣
九つの物語、全ては違う世界線で幕を開けて幕を閉じていく。
少し暗く静かな雰囲気の物語です。

 「感覚共有」と「言葉の選択」では、人間の感じることの大切さから、考える事の大切さを短編の初めに伝え、「螺子巻キライフ」では、世界線をオルゴールに見立てて、一人の人間が幾つもの世界を作り出しては、その世界で人生を新しく始める。パラレルワールドの大元の世界をイメージしています。

 「死後転生」では繰り返しの生死を経験している人間の、オルゴールの中での出来事のような世界を描き、心と魂の在り方について語りを入れます。

 「エラーリスト」では、分岐した世界線のそれぞれの一部始終、終わりの手前の物語を幾つか描いています。人間という生き物の醜さをここで徐々に作り上げていきます。

 「世界的質量保存の法則」では、一人の主人公の視点から、人間の幸福と不幸の質量の関係について、感じ方が変わる物語となっています。

 「食欲不振な人間不信」では、人間社会に疲れ果てた主人公が絶望しきった世界感とその深淵から救われる姿を描いています。

 「幸凶死編」では、人の生み出した仮面の存在について、人間社会で生きるからこそ身に付いてしまった人間の表面の複雑で醜い部分とその重みに耐えきれなくなった主人公の手紙を。

 そして「終点」では、全ての物語の終着駅のような、不思議で優しい世界観をイメージして、救済という願望を乗せて包み込むように、全ての物語をここに締めくくります。

 この九つの物語はそれぞれ別次元の世界を描いています。ただし、全てはバラバラな世界で起こった出来事かもしれませんが、登場人物は同一かもしれないし、別人かもしれない。

 全ては四方八方に広がり、最終的に「終点」へと帰化する。
 心が傷付いた、人に疲れた、誰かの為にありたいと願った、利他主義の精神はこの現代社会では己を傷つける行為でしかない。
 どうか、世界に、人間に、社会に疲れた方は、この世界に一度触れてみて頂きたい。
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