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行きはこいこい、帰りは来ない。生徒たちが花札で戦う学苑に記憶喪失で転入した元教師、俺はこの地獄で何を教えればいい?

行きはこいこい、帰りは来ない。
――ここは、願いの牢獄だ。

この学苑の秩序を支配するのは、花札による《仇討ち》だった。
“仇”と呼ばれるのは、生徒たちの奥底に潜む願い。
勝てば願いを喰らい、負ければ心や存在を削られていく。

記憶を失った俺・深見名取は、自分が教師だったことだけを覚えていた。
理事長は告げる。この場所に来た理由は――
「誰かの命懸けの願い」だということを。
“恩師に、もう一度会いたい”
その一心で、何人も地獄に堕とし、犠牲を払った生徒がいると。

やがて、俺は知る。
ここにいる生徒たちもまた、それぞれの“仇”を胸に、必死で生き延びていることを。
彼らは弱さを隠し、願いを守るために札を切る。
だが、それは同時に、誰かの願いを踏みにじることでもあった。

――誰もが、誰かのために刃を向けている。
俺は「この地獄で、せめて誰かを救えるなら」と、花札に挑む。

青秋学苑に、新しい季節が訪れる。
これは、花札と願い、そして贖罪の物語。

そして、問いはただひとつ――
勝って叶えるのは、誰のための“願い”か。
人物紹介
人物紹介_シマ主牌副牌一覧
2025/07/10 00:33
鬼の手か、蝶の手か
3.横暴な百花の王
2025/05/06 19:39
4.願いが散った仇花の末路
2025/05/17 18:26
5.悪辣な合理も、勝てば官軍
2025/06/21 21:08
8.陸に咲くたねと、獣道の陰
2025/06/04 20:45
戦場で藤花を踏まずに、笑えるか?
15.花を手折って、安心する
2025/06/06 18:49
17.花と闘志を起こしてみる
2025/05/14 23:09
19.この奇跡は、遅効性。
2025/05/15 23:18
20.勝負かこいこいか
2025/05/17 19:07
22.犠牲は、時に夢を殺す
2025/05/17 19:11
24.想像もしない奇跡の色
2025/06/03 00:01
藤身と冤鬼と釦の掛違え
34.後悔仕掛けの強制脱出
2025/05/29 00:22
35.冤罪を仇にする鬼
2025/07/01 20:57
39.それしか、ないだろ
2025/07/03 22:44
燕命救逝に、嘲りと冥福を
44.手を読む、顔を読む
2025/07/20 16:59
45.俺は、奇跡を信じれない
2025/05/29 07:07
49.それは、慢心か確信か
2025/06/01 07:14
50.違和感の答え合わせ
2025/06/02 07:13
51.こい被りと特別講義
2025/07/20 17:03
53.俺自身の、札を見ろ
2025/07/20 17:05
55.残酷で、平等だ。
2025/07/20 17:07
58.手折ることを、祈るしか
2025/06/06 07:11
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