七年かけて、君の国の言葉を覚えた
最終エピソード掲載日:2026/11/05
南の島国から北の王国へ嫁いだ王女ルシエラは、ほとんど口をきかない妃だった。
王太子コンラートは、彼女を話題も機知もない退屈な女だと思っていた。
――母国の言葉を禁じられ、覚えかけの言葉は「訛りが殿下の恥になる」と笑われていたことも知らずに。
ある冬、夫の留守のあいだに、彼女は咳をこじらせて亡くなる。
最期の言葉は、王宮の誰にも意味のわからない、故郷の言葉だった。
残されたのは、読めない文字で埋めつくされた十一冊の日記。
彼女が最後に何を言おうとしていたのか知るために、王太子は港の老水夫のもとへ通いはじめる。
※全3話(前編・中編・後編)完結。死別・後悔を扱う悲恋です。
王太子コンラートは、彼女を話題も機知もない退屈な女だと思っていた。
――母国の言葉を禁じられ、覚えかけの言葉は「訛りが殿下の恥になる」と笑われていたことも知らずに。
ある冬、夫の留守のあいだに、彼女は咳をこじらせて亡くなる。
最期の言葉は、王宮の誰にも意味のわからない、故郷の言葉だった。
残されたのは、読めない文字で埋めつくされた十一冊の日記。
彼女が最後に何を言おうとしていたのか知るために、王太子は港の老水夫のもとへ通いはじめる。
※全3話(前編・中編・後編)完結。死別・後悔を扱う悲恋です。