表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
❖面白い和歌の若者  作者: ノアキ光


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
86/89

86 嘆けとて 月やは物を 思はする かこち顔なる わが涙かな

嘆けとて 月やは物を 思はする かこち顔なる わが涙かな

西行さいぎょう (平安時代の歌人、僧)|西行法師


若者訳

おい月。

そんなにエモい顔して、『さあ、泣きなさい』みたいな空気出すなよ。

……いや、違う。

俺が泣いてるのは月のせいじゃない。

あの人のこと思い出しちゃっただけだ。

なのに涙が止まらん。

……まあでも、

『月が綺麗すぎて泣いちゃったんだよね』

ってことにしとくか。

月、共犯な。

俺の恋の涙まで

引き受けてもらおうじゃないか。

――西行法師、月を見ながら

恋の涙を月になすりつけるの巻(笑)



現代語訳

嘆き悲しめといって、月が私に物思いをさせるのだろうか。いや、そうではない。

本当は恋の悩みで流している涙なのに、まるで月のせいであるかのような顔をしている、私の涙だなあ。


この歌は、『千載和歌集』に「月前の恋」という題で収められている。

西行法師が月を眺めていると、自然に涙がこぼれてきた。

しかし、その涙は月の美しさや寂しさのためではなく、恋しい人を思う気持ちから流れたもの。

そこで西行は、まるで「月を見て悲しくなったから泣いている」とでもいうように、自分の涙を月のせいにしているような表情を「かこち顔」と表現した。

つまりこの歌は、月をきっかけにして、隠しきれない恋の悲しみを表した歌なのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ