表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
❖面白い和歌の若者  作者: ノアキ光


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/69

60 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立

大江山おほえやま いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず あまの橋立

小式部内侍(こしきぶ の ないし) (平安時代の女流歌人)



若者訳

大江山?

生野いこま経由で天橋立まで?

いやいや遠すぎ案件なんで。

まだそっち方面、一歩も踏み入れてませんし。

ていうか……

母からの“ふみ(=手紙)”も既読すらついてませんけど?

つまり――

「ママにゴーストライター頼んだ説」

完全にデマでーすwww


現代語訳

大江山おおえやまを越えて生野いくのの道を行くのは遠いので、まだ天の橋立という遠い地に足を踏み入れたこともありませんし、(丹後にいる母からの)手紙もまだ見ていません。


平安時代、宮中で開かれた歌合うたあわせに、作者が出席した。

彼女の母は、同じく名高い歌人の

和泉式部。

そのため周囲には「歌は母の代作ではないか」という噂があった。

歌合の場で、貴族の藤原定頼(ふじわら の さだより)がからかうように、「母のいる丹後たんご(=現在の京都府北部にあった旧国名)へ歌をもらいに人をやったのですか」

と声をかけた。

これに対し小式部内侍は即興で、

丹後へ行く道は遠いので、まだ天の橋立へ足も踏み入れていないし、母からの“文(ふみ=手紙)”も見ていません。

という意味のこの歌を詠んだ。

「ふみ」は、踏み(足を踏み入れる)と文(手紙)を掛けた掛詞で、「母の助けなど借りていない」ということを機知に富んだ表現で示した。

この鮮やかな返歌により、才能がその場で高く評価され、母の代作という疑いは晴れたと伝えられている。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ