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❖面白い和歌の若者  作者: ノアキ光


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53 嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る

嘆きつつ ひとり寝る夜の くる間は いかに久しき ものとかは知る

藤原道綱母(ふじわらのみちつな の はは) (平安時代の歌人)|右大将道綱母


若者訳

はぁ……今日も来ないんかい。

ケータイ見つめて一人ベッドでゴロゴロ。

「まだかな」「いや無理か」ってため息無限ループ。

夜、体感8時間くらいあるんだけど??

秒で朝になる人にはさ、この待ち時間の地獄、一生わからんよね。ほんと。

この“待ちぼうけタイム”の長さ、

リア充には理解不能。

以上。



現代語訳

あなたが来なくて嘆き悲しみながら、ひとりで夜を過ごしている私にとって、夜が明けるまでの時間がどれほど長く感じられるか――、あなたにはわかりますか。

いや、わからないでしょうね。


この歌は、藤原道綱母が夫・藤原兼家の訪れを待ちながら、ひとりで過ごす夜のつらさを詠んだもの。

兼家は他の女性のもとにも通っており、道綱母はその不実さに深く悩んでいた。

来ない夫を待ち、嘆きながら夜を明かす時間がどれほど長く苦しいか――。

その思いは、相手には決して分からないだろうという、諦めと皮肉が込められている。

この心情は、作者自身の体験を綴った『蜻蛉かげろう日記』に基づくもの。


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