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44 逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし
逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし
藤原朝忠(ふじわら の あさただ) (平安時代の公家、歌人。三十六歌仙)|中納言朝忠
若者訳
もしあの愛しい人と出会ってなかったら、いまみたいに“自分の人生どこで間違えたんだ問題”で悶えたり、相手のことを『なんなんだあの人は!?』ってプンスコしたり、そんな面倒くさい感情に巻き込まれずに済んだのになぁ。
出会いって、幸運かと思ったら地雷も混じってるね。
初めから出会わなければ良かったと思ってしまう自分、ちょっとナイーブ……。
現代語訳
もしあなたと会うことが全くなければ、むしろ相手の冷たい態度も、自分自身のつらさも恨むことはなかっただろうに。
この和歌は、平安時代の宮中で開かれた歌合 (天徳内裏歌合)の場で、藤原朝忠が詠んだ恋の歌。
恋人と会ったり会えなかったりする不安定な関係に心が乱れ、「いっそ最初から逢わなければ、相手も自分も恨まずにすんだのに」と恋の未練と苦しさを逆説的に表したもの。
要するに、「恋がうまくいかず、会うことに悩む苦しさを、宮中の歌合で詠んだ哀しい恋歌である。




