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42 契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは
契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは
清原元輔(きよはら の もとすけ) (平安時代の貴族、歌人。三十六歌仙)
若者訳
なあ覚えてる?
ふたりで大泣きして袖びっちょびちょにしながら“絶対別れへん!末の松山が波ドーンされるなんて絶対ないし!”
とか言ってたやん?
……あれ?
その“絶対”って、ネット通販のお急ぎ便より早く消えたん?
てか、君の心変わり、末の松山どころか〝世界最大の津波レベル〟で越えてきたんやけど?!
現代語訳
固く約束しましたよね。互いに涙で濡れた袖を絞りながら――あの“末の松山”を、波が決して越えることのないように、私たちの仲も変わらないと誓ったのに。
この歌は、恋人に心変わりされた男性の代わりに、清原元輔が詠んだとされる「恨みの歌」。
昔から「どんな大波でも絶対に越えない」と信じられた歌枕・末の松山を用い、互いに涙で袖を濡らしながら「決して変わらない」と誓い合った過去を示し、その誓いを破られた嘆きと恨みを表現。
また、以前の和歌にあった「誓い」をテーマにした歌を踏まえて作られた、本歌取りの構造を持つことでも知られている。




