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40 しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで
しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで
平兼盛 (平安時代の貴族、歌人。三十六歌仙)
若者訳
隠してたつもりなのに、ぜんっぜんバレバレだったわ、俺の恋。
「お前なんか悩んでんの? もして恋!?」って
周りに聞かれるレベルで顔に出てたらしい。
自分の顔に裏切られた気分満載……ハズい。
現代語訳
心の中ではこらえて(隠して)いたけれど、私の恋心は、顔や表情に出てしまっていたようだ。
それほどまでに ――「恋のことで物思いにふけっているの?」と、
人に尋ねられるほどになって。
「忍ぶ恋(ひそかな恋)」を題にした「歌合」という和歌の勝負で披露された。
当時、もう一人の名歌人・壬生忠見の歌と競い合い、互角の勝負の末、兼盛のこの歌が勝ったと伝えられる。
秘めていた恋心が思わず表情に出てしまうという、 “忍ぶ恋”の切なさと初々しさを巧みに表現した歌として高く評価された。




