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猫の紳士と翻訳家の異種恋愛物語  ~獣人と人間の恋愛の行方や如何に~  作者: トリ寝る
5章

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53/75

43 ???


「前の馬車おそわれちゃいましたよ?あれじゃあ奪われるんじゃないですか?奴隷」

「いい、5人の護衛がいるし、そいつらが突破されても、最終手段があるさ。それに相手のことがわからない以上、強さを知るためにもいいだろう。」

「は。では我々は、待機ということで?」

「あぁ」

 我は静かに頷いた。

 あの人間と猫獣人の結託度にはとても好感が持てる。

 今回は試させてもらうぞ、その愛の力とやらを。


マンダを我のものへとするために!


 彼女に惚れたのは、初めてカフェに来た時であった。

 その時はまだ人間の国に潜入をして間もないころ、コーヒーに自信がなく、それ故お客も自然と少なくなっていった。

 だがある時、彼女が来た。明るくふるまうその様子は子猫のようだ。

 カウンターに座るや否や、コーヒーを一つ注文した。しかもブラックで。

 そう。ブラックだ。私のコーヒーへの実力が直で伝わる製法。ブラックだ。

 しかも一口飲んだ後、おいしいと言ってくれた。

 我はその時に、恋をしたのだ。

だがそれは独占欲ではなく、保護欲であった。彼女の無事を祈っている。私の作戦がうまくいけば、ずっと私の作戦もうまくいくはずだ。

 ククク、実にその時が待ち遠しい!


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