エピローグ後編
一度話しだしたら、西岡くんはすぐに元に戻った。
どうすればいいのか判らずに黙っていたが、心配なかったようだ。
先ほどとは違って、割と執行部への参加も嫌がらず、乗り気である。
少し不安そうなのは確かだが「二人一緒に頑張ろうぜ!」と元気な様子。
巻き込んだのは申し訳ないけど、俺も西岡くんとなら頑張れる気がする。
……いや「騙されてるよ」とか、言えなくもないんだけど。
よく考えなくても、神田さんは西岡くんを煽るだけ煽っただけである。
しかし、俺自身もその嘘に乗っかったところがあるので、なんとも言い難い。
西岡くんが入ると決めたから、俺もそれに付き合うことにしたのだ。
…………西岡くんが考えている順序とは、逆だろうけれど。
――うん。西岡くんと一緒にいられるのは、多分嬉しい。
一ヶ月の間、毎日数時間をともに過ごしていたのだ。
俺にとって家族以外で一番親しい人なのは、ほぼ間違いない。
毎日勉強を教えるのが終わったのは、内心すごく嫌だったのだ。
かと言って、毎日教えられるほどの差はもう存在していないから。
……勉強以外で、西岡くんと俺を繋ぐものができたのは、すごく嬉しかった。
これで終わりではないんだ、まだ続くんだと自分を慰めてはいたが。
それでも、家庭教師という役割自体は終わっていたのである。
だからある意味、神田さんのお願いは俺の望んでいたものを齎してくれたのだ。
……いやまあ。確固たる何かに頼らなければ不安な俺もどうかと思うが。
もう少しだけ。もう少し、俺が自分自身の足で立ち、前を見れるまで。
生徒会の仕事の間に、自分自身の中に見つけたいなあなんて。
そんなことを考えながら、西岡くんのテストの話をした。
褒めて、駄目出しして、褒めて、次の課題を出して、褒める感じ。
半分ぐらいは褒めたような気がする。途中で一喜一憂する西岡くんが犬に見えた。
テストに関する色々な話が終わると、それで今日は帰ることにした。
こんな日まで、勉強をするつもりはない。主にテンションがない。
というか単純に勉強するものもないというか、なんというか。
勉強そのものは出来るけど、目標がなければ効率が悪いだけである。
テストの解説も授業でやってしまったので、改めてやる必要もなかった。
帰り道。一ヶ月間、お馴染みとなった二人での道のり。
テスト中であっても平気で付いてくるので、少しだけ複雑な気分だった。
それとなくいいよと言っても、当然のようについてくるので、諦めた。
……別に嫌なわけではないから、全然構わないと言ったら構わないのだが。
多分この調子だと、これからも変わらないのだろうなと思う。
西岡くんは道すがら、智之くんと直紀くんの話をしてくれた。
先週に返ってきた分のテストだけでも、ものすごく驚いてくれたらしい。
ご両親も含めてみんなが安心したと言ってくれたことを喜んでいる。
……智之くんもこれであまり気負わないようになればいいな。
西岡くんが結果を出したことで少しでも楽になってくれたら、と思った。
そして一瞬話が途切れたその直後、西岡くんは思い出したように口を開いた。
「――そういえば。小説、最後まで読んだよ」
「…………う、うん」
――思わず周りを見回して、誰も聞いていないことを確認した。
けれど授業後からは1時間が経ち、部活はまだやっている中途半端な時間。
道行く人はいるけれど、誰も俺たちの話を聞くような人はいなかった。
……とんでもないことを道端で言わないでほしい、とちょっと思う。
一瞬、話を打ち切ってしまおうかと思った。
このまま聞いてしまうのが、すごく怖くなってしまったからだ。
だって。俺の全部で書いたのだから、あれは俺以外の何者でもない。
もしもこの程度かなどと思われていたら、きっと俺は立ち直れない。
……何しろ、相手は西岡くんなのだから。
――結局、最後の話を書いたのは先々週の金曜日のことだった。
家に帰ってすぐにパソコンの前に。夕飯の後も風呂の後も全部。
書き終わったのはちょうど日付が変わる頃。エピローグまで終わった。
その場でだいたい見直して、更新予定日を確認。
最終話とエピローグは直前に手を加えてから、まとめて日曜日の夜に更新した。
評判は悪くなかったと思う。感想も、俺の感覚ではかなりきた。
今まで感想をくれていた人を中心に、それ以外の人たちも。
殆どに「完結おめでとうございます」という言葉と、感想がつく。
こんなにも多くの人が読んでくれていたのだ、と驚きながら一つ一つに返信した。
色々考えた挙句の、シンプルで何の捻りも加えないラスト。
懐かしい、とか。丁寧で親近感が持てた、とか。優しいお話だった、とか。
これ以上ないぐらいの賛辞だったと思う。単純に嬉しかった。
それまでと違って、素直に受け止められる褒め言葉だったのもある。
……充実感と、手元に何も残らなかった寂しさを、俺は感じた。
ひと夏の暇つぶしとしては、あまりに恵まれてしまった。
自己満足から始まったものを、こんなに人から評価されるとは思わなかった。
誰か一人でも、主人公に共感してくれればいいなと思っただけなのに。
形にしてしまった俺の思いを、理解してくれる誰かがいればいい、と。
けれど、途中から変わってしまった。
西岡くんに出会った時から、俺は少しずつ変わっていったのだ。
現実での俺の迷いは、小説の中の俺と繋がって、思考の渦に囚われた。
それでも出した答えは、変化の前とは変わらない。予定通りのエンディング。
前はそれしか思い浮かばなかったけれど、今でも間違ってなかったと思えた。
それを、他の誰でもない西岡くんにどう思われるかが、すごく怖かった。
怖くてしょうがなくて、書けなかったときもあった。選べなかった時もあった。
悩んで迷ったのも、また書けるようになったのも全て西岡くんが関わっていた。
……俺も、主人公と同じように前を向いて歩いて行きたい。目を逸らさずに。
どんな感想でも受け止めてみせる。そう思って、俺は西岡くんの言葉を待った。
「――面白かった。俺は、うまく言葉にできないけど。
感想が沢山来てるのを見て、やっぱりすげえなと思ったよ」
「……うん」
西岡くんは言葉を選ぶのに必死なのか、表情はぼんやりとしていた。
俺を見ながらも、どこか違う場所を見ているその目は静かな色。
その瞳を、俺はその横を歩きながらも、目を離さない。
……きっと、君の感想を聞くために俺は最後まで書いたのだから。
「なんていえばいいんだろうな。綺麗に終わってて、嬉しくなった。
寂しいけど、終わるんだなーって感じがした」
「……………………ありがとう」
――綺麗に終わったと、感じたのか。納得してくれたのか。
元より“特徴的な何か”で引っ張る作品のつもりではない。
それこそ雰囲気とか、更新速度とか、そういったもので構成されたもの。
言ってみれば、読み終わったその時に、何かを感じてくれればそれでいい。
……そして“綺麗に終わった”というのが、俺にとってはものすごく嬉しかった。
綺麗に、着陸するべきところに着陸したということ。
俺が考えた終わり方が、決して間違ってはなかったということ。
……現実と向き合って、真剣にやり直すと決めた主人公が受け入れられたこと。
それは、泣きたくなるほど嬉しいことだった。
必死にこらえて、俺は西岡くんに色々な思いを込めて感謝を述べた。
西岡くんは、そんな俺の顔を見て少し狼狽した様子だった。
自身の言葉が、俺にどんな思いをさせるのかを、考えていなかったのだろう。
心配させるつもりもない、俺は小さく鼻を啜って感傷を振り払った。
躊躇ったような西岡くんも、すぐに大丈夫だと気づいたのだろう。
落ち着いて、何か楽しいことでもあるように、俺に話しかけてきた。
「――なあ。やっぱり、あれって君が主人公なんだよな」
「…………そうだけど」
今更それを確認してくるか、恥ずかしいことを言わせないで欲しい。
既に知られていることなので、幾ら恥ずかしくても否定する意味はない。
ちょっとだけむっとしながら、絞り出すように返事をする。
すると西岡くんは、どうにもワクワクとしている様子で続ける。
「そう思って、どうしてもいいたいことがあったんだ」
「……なに?」
わざわざ、そんなことを確認した挙句で、何を。
訝しむ俺の視線を、西岡くんは笑ってさらりと受け止める。
もうここまで来たら、大抵のことでは俺は動揺するつもりもない。
……けれど。西岡くんの言った言葉は、俺の予想を遥かに超えていた。
「――――おかえり。お疲れ様、よく頑張ったね」
――――――――この人は。一体どこまで判っているのだろうか。
余りの衝撃に、頭の中が真っ白になる。口が開いたままになる。
いやいやいや。違うだろう、いろいろとおかしいだろうその言葉は!
あれは俺だけど当然俺ではないし、俺自身はどこかに行っていたわけでもない。
そりゃ想像の中では旅をしてきたつもりだけど!現実ではない!
それだと言うのに、異様な速度で顔が火照る。顔に血が集まる。
頭と体の温度の違いで、まるで貧血のような感覚になる。
フラフラとして言うことのきかない体を動かして、口元を抑える。
そうでもしないと、何を言うかわからないし、今の表情を見られたくはない。
けれど西岡くんは実に楽しそうに、俺の反応を待っていて。
明らかに狙いに狙われてたことに気がついた。遊ばれてるよ俺。
言葉自体は、心からのものなのだろう、嫌味な感じはしないけれど。
それでもこのからかい方は、なんというか本気すぎる。
思わず小さく頬を膨らませ睨むけど、どこ吹く風といわんばかりに流される。
……そうか。そんなにこの言葉を言わせたいか。言ってやろうじゃないか。
「…………た、ただいま?」
――改めて言うと、本当に恥ずかしかった。何この小芝居。
“僕”役の俺って。自作自演にも程があるだろう、文字通りに。
西岡くんも本当に嬉しそうに笑う。邪気こそないが、忌々しい。
照れに照れた俺は、これ以上ダメージがないうちに話を変えようと思った。
だって、もう無理だってこんなの普通に耐えきれるわけないじゃんか。
なんでもいいからまるっと別の話題に変えてしまいたい。
とにかく、とにかく。頭の中で必死に考えて、そして思い出したことがある。
一応テストの結果は出たのだし、今なら聞いてもいいだろう。
「――そ、そういえばさ。テスト前に言ってたお願いって、なに?
平均取れたら言うって聞いたと思うんだけど」
「…………ああ。あーうん、なんというか。まあ大したことじゃないんだけど」
「けど?」
いつだったか、多分先々週の金曜日の別れ際だったと思うのだけど。
なんだか遠慮がちに、お願いがあると言っていたはずだ。
ギリギリの教科はあるけれど、総合的には十分平均超だと言えるのだし。
そう思って聞いてみたのだが、どうも西岡くんは急に焦りだした。
――俺としては“勉強会を続けて欲しい”とかだといいな、なんて。
そう考えていたのだけど、お願いされなくてもそれは叶ったわけである。
大したことじゃないと言葉を濁す割には、キョロキョロとして妙な感じ。
既にかなった勉強会なら、こんな反応をすることはないだろう。
内心がっかりした俺は、駅まであと僅かだし、言葉尻を捉えて先を促した。
どんなことでも茶化すようなつもりはないし。
俺にできることだったらと、約束もしたはずである。
折角の努力を、もしもモチベーションとなったことなら、叶えてあげたい。
多分、今までになく真剣な顔をして西岡くんを見る。
ちらりと視線があったり外れたり、それを繰り返してから、口を開いた。
「――名前で呼んで欲しいかな、なんて」
「…………名前?」
すぐには意味が判らない。眉に力が入るのに気づいて、止める。
足りてないのは主語と目的語、だろうか。誰が、誰を名前で呼ぶのか。
普通に考えて主語は俺。だって頼まれているのは俺なのだから。
じゃあ誰を、何を名前で呼ぶのかと。ようやく何を言いたいのか気がついた。
ほぼ同時に、いつもなら別れる場所にたどり着いたのでそこで立ち止まり。
どうしてだろうと西岡くんを見ると、言い訳のように慌てて説明を始めた
「ほら、森とかは俺のことを浩太って呼ぶだろ。
苗字だと遠慮されてるみたいだし、君にもそう呼んで欲しかったから」
「…………わざわざ、約束してまで、それ?」
「う、うん」
――なんなんだろうか。いや内容自体は問題ないと思うのだが。
確かに、俺は西岡くんとしか呼んでいない。森くんたちは浩太と呼ぶのに。
でもそれは、俺が人を名前で呼ぶことに慣れていないからだし。
最初に西岡くんと呼んでから、わざわざ呼び方を変える機会もなかった。
これが俺にとっての当然だったから、遠慮をした記憶はない。
だから、寧ろ遠慮というなら、西岡くんが俺を吉野くんと呼ぶことである。
森くんや鈴木くんのことは苗字で呼び捨てにするのに、俺は君付け。
それこそ遠慮だろう。俺は、まるで一線を引かれているように感じていた。
それなのに、君から遠慮されてるというのか。ちょっとだけむっとする。
不安そうに俺を見る西岡くんに、俺は感情を載せずに声を出す。
「……代わりに、俺のことを名前で呼ぶのなら」
「――っ!判った…………道春、くん?」
目を見開いた西岡くんは、躊躇った様子で俺の名前を呼んだ。
けれど何も感情が湧かず。なんでだろうと思ったら、名前に問題があった。
考えてみれば、俺は人に名前を呼ばれたことって、殆どない。
中学の頃の友達も苗字に君付けだったので、幼い頃を除けば家族だけだ。
……そう思うと、久しぶりに名前を呼ぶ人が出てきたことに、驚いた。
なんとなく、俺の名前と認識しにくいけれど。
それでも決して悪い気分はしなかった。少し遅くなったが、とりあえず頷く。
躊躇いの後、揺れる瞳で俺を見ていた西岡くんはほっとした顔を見せた。
……なんかもう、ちょっと西岡くんは俺の反応を怖がりすぎな気もするが。
だから“くん”を付けるかで少し悩んだのだろうか。俺はどちらでもいいが。
「“くん”は、どっちでもいいよ」
「…………じゃあ、道春。俺も名前で呼んで?」
迷った素振りはあまり見せずに、西岡くんは呼び方を変えた。
俺を道春と呼び捨てにするのは父さんぐらいなので、なんだか本当に新鮮。
なんだかむずがゆい気もするが、それはそのうち慣れるだろうか。
西岡くんに呼び捨てなんて、智之くんたちと同じようで、少し嬉しく感じた。
――それで。今度は俺が、西岡くんを名前で呼ぶ番なのであるが。
浩太、だという名前なのは知ってはいるが。そのまま呼んでもよいのだろうか。
人を呼び捨てにするのは、流石にちょっと抵抗がある。“お前”と同じぐらい。
仲の良さとかそういう問題ではなくて、俺の言葉遣いに合わない気がする。
むむむ。唸ってみるけど、考えている時間もあんまりなさそうだった。
西岡くんがすごく嬉しそうな顔をして俺を見ている。ええいままよ。
「………………こうたくん?」
絞り出すように出した声は、なんだか妙に舌足らずな感じ。
普段いい慣れてない言葉だからか、なんとも幼い響きになった。
言い直しても、一度出た言葉……というか声は、覆すことなんてできないし。
まあいっかと思っていると、何故か西岡くん……いや、浩太くんか。
浩太くんは不思議なくらいに、狼狽して口を抑えている。
「……なんか駄目だった?」
「…………いや、大丈夫。ただちょっと嬉しいだけ」
「嬉しいの?」
「そりゃ。だって俺、吉……道春は人嫌いだとずっと思ってたし。
それなのに、よくここまで仲良くなれたなぁと」
そう言って、本当に嬉しそうに顔を火照らせ笑っている。
言いだしっぺのはずなのに、既に一回呼び間違えてるのが気になるが。
……まあ、仲良くなれたことは、否定する必要性を感じない。
それほど喜ぶことはないだろうと、ちょっと不貞腐れたくもなるが。
けれども、ものすごく嬉しそうなのに、水をかけることもあるまい。
多少の納得いかない気持ちを心に収めて、静かに浩太くんを見る。
その視線に気付きながらも、意図を勘違いしたらしい。
携帯をちらりと開いて、あんまり引き止めるのも悪いなと俺に言う。
……多分、早く帰りたいと考えているように思われたのだと思うのだが。
まあ、別に早く帰ることに問題はない。話していても問題はないが。
――だって明日からもまだ一緒にいるのだ。今度こそ、これで終わりじゃない。
名残の惜しさなんて感じる必要はないし、さよならを嫌がる必要もない。
だから。今日はこれでさよならだ。駅の奥、改札と浩太くんを順番に見る。
浩太くんが頷いたのを見て、俺は2歩階段に近づいて、振り返った。
「――それじゃあ、浩太くん。また明日」
「おう道春。明日からもよろしくな」
そう言って、浩太くんは肩まで上げた手をひらひらとさせた。
それに小さく応えてから、俺は階段を上り始める。一歩、また一歩。
途中まで登ってから、ふとした拍子に後ろを見ると、まだそこにいる。
どうやら、俺が見えなくなるまで、そこにいるつもりのようだった。
――それはまるで、少し前までとは真逆の立ち位置だな、と。
駅とは逆向きに走る後ろ姿を見ることはあっても、見られることはなかった。
なんだか妙にこそばゆくなって、少しだけ身じろぎしてしまう。
すぐに前に向き直して、おかしく思われないように、また階段を上る。
多分ここら辺が、浩太くんの位置から見える限界だなと。
そう思った場所で振り向こうかと一瞬悩んで、やっぱりやめた。
代わりに、右手の手のひらを後ろに向けて、上下逆に手を振ってみる。
振り返りはしない。きっと浩太くんはまだそこにいるから。
だからこれだけでも伝わるのではないかな、なんて。そう期待してみた。
――大変だった一ヶ月は終わったけれど、元通りには戻らない。
勉強も一段落着いたとは言え、まだまだ教えることは幾らでもある。
神田さんに誘われた生徒会も、二人で力を合わせなければいけないだろう。
暇なんて無くなってしまうのではないか。すごく憂鬱な気分になってくる。
それでも嫌とまではいかないのは、きっと楽しいと思えるからだ。
誰かのために一生懸命になることは、辛くて大変だろうけど楽しいはずだ。
きっとどこにでもいる、大切な人のために頑張る人を応援していきたい。
色々な人に出会うのも新しいことを始めるのも、最初は億劫だけど、それも。
……俺はその楽しさを知ってしまったから。もう忘れられない。
これからは、そんな楽しいことが当たり前になっていけばいい。
そんな明日が日常になっていけばいい。変化し続けていけばいい。
階段を上り終え、早さを増した心臓の鼓動に小さく深呼吸。
またあした。そう心の中で呟きながら、俺は改札を通り抜けた。
20日ほどの短い期間ではありましたが、これで終了となります。お付き合いいただき、ありがとうございました。




